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40年がかりの水害対策・周辺整備工事完了

 〝天井川〟として地盤より高い場所を流れていた旧中川の水位を低下させ、堤防を耐震化する工事が1971年(昭和46年)の着工から約40年かけて完成し、4月14日に東京都が「旧中川の完成を祝う会」を開いた。この式典の模様を「江東内部河川流域連絡会」の都民委員を務めた江戸川区平井7丁目の吉田誠一さん(67)が伝えてくれた。

 式典は、墨田区立両国中学校吹奏楽部の演奏で開幕しました。前夜から降り注いでいた「生憎(あいにく)の雨は、ここでは恵みの雨」という、村尾公一・東京都技監による主催者あいさつから始まりました。続いて東野寛・江東治水事務所長が「昭和46年から始まった旧中川の河川整備事業は、水位低下方式による河川整備と堤防護岸工事で、潤いのある水辺空間をもたらしました」と経過報告しました。
 来賓祝辞では、山﨑昇・墨田区長が、今回の整備に関連して旧中川沿いに257本の桜を植樹したことや、都立日本橋高校(墨田区八広)ボート部船着場の設営について述べました。
 また、山﨑孝明・江東区長も昭和26年当時6歳だった時に自身が水害に襲われた思い出や、船番所近くに「川の駅」を設け、水陸両用バスを運行する計画を語りました。この後、多田正見・江戸川区長、国土交通省水管理国土保全局の森北佳昭治水課長と祝辞が続きました。
 出席者は、各町会長、区・都議会議員、地元小中学生代表など総勢150人。式典後、降りしきる「恵みの雨」の中、東京都の消防艇による記念放水が行われました(記念植樹と船上パレードは中止)。
 都内でも唯一の、潤いのある水辺環境は、多くの人たちに安心と憩いをもたらしてくれるでしょう。