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Archive | December, 2015

遅れて挙げる〝結婚式〟をプレゼント

遅れて挙げる〝結婚式〟をプレゼント 都美容同業組合葛飾・葛飾北支部  大病を克服した2組に感動の披露宴   事情があって結婚式が挙げられなかった夫婦を応援するイベント「結婚式プログラム~もう一つの記念日~」が12月1日、テクノプラザかつしか(葛飾区青戸)で開かれ、区内在住の夫婦2組が、家族や友人に見守られながら挙式と披露宴を行った。 このイベントは、都美容生活衛生同業組合の葛飾支部・葛飾北支部が企画。同組合が5年前から毎年開催している「美容祭り」のなかで初めて実施した。葛飾区ではその趣旨に賛同し、区の広報紙で結婚式を挙げたい夫婦を募集。応募者18組のなかから同区青戸の小原佳さん(36)と直子さん(42)夫妻、同区亀有の上原太志さん(35)と紗綾さん(34)夫妻の2組が選ばれた。 当日は着付け、ヘアセット、式場や披露宴などが両支部から贈られ、小原直子さんは白無垢(しろむく)、上原紗綾さんはウエディングドレス姿で登場すると、家族らは目を細めながら祝福。青木克徳葛飾区長が立会人を務めた。 続く披露宴では、2組が結婚式をあげられなかった理由を司会者が語り、会場は大きな感動に包まれた。入籍前、小原直子さんが骨肉腫になり大手術ののち松葉づえ生活となったこと、また上原紗綾さんも悪性リンパ腫を経験し、テレビ制作会社勤務の夫・太志さんが、今年念願のディレクターになったことなど、それぞれの物語が紹介された。 終わりのあいさつでは、今がとても幸せであることを伝えた2組。出席者、両支部には感謝の言葉を述べるとともに、ぜひ今後もこのような式を続けてほしい、他の方々にも幸せな体験をしてほしいと話していた。

スポーツキッズファイル17 リトルファイターズ

スポーツキッズファイル17 リトルファイターズ 江戸川区の平井・小松川地区の連盟「クリーン少年野球連盟」の一員として長年活動する軟式野球チーム「リトルファイターズ」。現部員は小学生18人で、女子2人もここで野球に打ち込んでいる。 チームの創設時から代表を務める土浦光男さんによると、日々の勝敗にこだわるより「子供たちの将来を思って教えて」いる。基礎の習得を重視し、また、けがをしないよう試合前のアップは1時間かけて行うとのこと。雨の日は室内で野球に関する勉強会を開いている点も特徴だ。 現監督の土浦広明さん(土浦代表の次男)を始め、指導者にはチームのOBも多数。過去には卒業生4人が高校時代に甲子園出場を果たしたが、東海大浦安の監督としてチームを全国大会準優勝に導いた森下倫明さんもその一人だ。 コーチの一人が毎週発行している「ファイターズ通信」は、間もなく300号の大台へ。同連盟には比較的珍しい母の会「クリーンエール」があり、野球少年たちを家族で連携しバックアップしている。

長屋茶房天真庵の「花膳」

グルメレポート「わたしのおすすめ店」 長屋茶房天真庵の「花膳」 江東区亀戸在住 川島 彩香(26)   スカイツリーの近くをお散歩していると、素敵なお店と出会いました。そば&カフェ「長屋茶房天真庵」です。そばとコーヒー? 珍しい組み合わせですが、どちらも大好物。わくわくしながら、藍色ののれんをくぐりました。 木造長屋を改装したという店内ではジャズが流れ、カウンター席では常連客がご主人との話に花を咲かせています。ネーミングセンスが光るメニューの中から、コースの「花膳」を注文。2000円でデザートとコーヒーが付いてくる、女性に人気のプチぜいたくランチです。 まず運ばれてきたのは、そば豆腐と黒豆茶。最高級の筑前葛(くず)を使ったそば豆腐は、驚くほどクリーミー。上に乗った柚子胡椒(ゆずこしょう)の辛みと黒豆茶の甘みがよく合います。 メーンはお待ちかねのざるそば。そば粉のクレープ、ガレットも選べます。色白の滑らかなおそばは、石臼(いしうす)自家挽(ひ)き手打ちそば。辛み大根のおろしと柚子胡椒でいただくと、そばと柚子胡椒の香りが鼻から抜けていきます。デザートは自家製チーズケーキ。甘さ控えめでしつこくないのに濃厚で、甘いものが苦手な方にもおすすめです。 もう1つのお目当てであるコーヒーは、こっくりした味わい。なんと石臼で豆を挽いているとのこと。丁寧に淹(い)れられた一杯が満腹の身体にしみわたります。そばとコーヒー、合います。 週末にはアーティストによるライブ、2階の茶室では和のお稽古事も楽しめます。垣根を越え、豊かな生き方を提案する天真庵。スカイツリーにお越しの際は、ぜひ足を延ばしてみてください。 ●長屋茶房天真庵 墨田区文花1の6の5℡090・2673・5217。正午~午後7時(日曜は正午~午後4時)。水・木曜定休。

振り込め詐欺の被害を水際で食い止める

笑顔で新年を迎えるために 振り込め詐欺 年の暮れこそ気をつけて! 水際で被害を食い止める 銀行の窓口は“最後の砦”   自分の財産が狙われる――。資産家でもなければ縁のないことと一笑に付す ことができたのは過去の話だ。振り込め詐欺の手口が多様化し、この冬からはマイナンバー詐欺も被害拡大が懸念されている。年末で慌ただしくなると、普段の冷静な判断や勘が鈍りやすくなるので特に注意が必要だ。 こうした状況の余波として、銀行などで預金を払い戻す際に金額が大きいと細かく用途を尋ねられたという人が増えている。他行への預け替えを口ごもったら不審がられた、という経験をした人もいるかもしれない。誤解のリスクを恐れず積極的な声かけで詐欺被害の食い止めを優先させるこうした銀行の姿勢は、警察からの協力依頼に応じてのことだ。 警視庁の公表する資料によると、今年10月までで、都内の金融機関で振り込め詐欺が未然に防止された例は1176件に上る。このうち墨田、江東、葛飾、江戸川、台東の5区では181件。預金引き出し手続き中の何気ない会話が被害の有無を分けることも少なくない。 今年2月の協力事例で本所警察署から感謝状を受けた三井住友銀行錦糸町支店(墨田区江東橋)の場合は、勤続18年のスタッフが活躍した。窓口を担当していたこの女性は、350万円を引き出しに来た高齢の女性に用途を聞いた時に、「息子に頼まれて……」と口走ったことが気になったという。 「自分で現金を持つ時は100万円でも落ち着かない。本当の息子なら高齢の母親に多額の金を下ろして持ち歩くようには言わないだろう」 尋ねても詳細を話したがらず、「息子は会社にいるが電話しないでほしいと言っている」「株の運用決済資金に使いたい」といった内容を聞き出しながら少しずつ確信を深めていった。手には電話番号を書いたメモを持っていたが、かけてもよいかどうかを聞くと「それは困ると相手が言っていた」と断られた。 その後、やりとりを奥で見ていた現金取扱責任者が近づいて交代し、女性から報告を受けた課長が警察に通報した。実は説得の過程でこの高齢者は以前にも詐欺と思われる電話で現金を渡していたことが判明した。「今回は息子が来なければ渡さないから」と語るなど、詐欺を意識する一方で本当に我が子なら助けねば、と焦る親心が行為をやめさせるのを難しくする。結果的に二度目の被害は防止することができた。 窓口担当の女性は「私でなくても気づいたと思う」と謙遜するが、来客との短いやりとりで〝おや?〟と思う感覚は経験の厚みによるものだろう。銀行側も「お客様への声がけが必要な場合のチェックリストなどはあるが、最終的には担当者が水際でピンと来てくれるかどうかが大切」(支店サービス部・川上秀春部長)と、被害防止の決め手を語る。

ハラール認証でムスリム客を呼び込む

台東区の助成金交付第1号 ハラール認証でムスリム客を呼び込む   外国人観光客が増加する浅草などで、ムスリム(イスラム教徒)の旅行者が安心して食事ができる店を増やそうと、台東区が「ハラール認証」を取得する飲食店に対して助成金を交付する事業が始まった。11月11日には、助成対象第1号となった店の交付式が行われ、同区内では今年中に10件近くの認証取得が見込まれている。 ハラール認証は、提供する商品やサービスがイスラム教の教えにのっとっていることを公に示すもので、イスラム圏(インドネシア、マレーシアなど)からの旅行者の増加により飲食店などでの認証取得の動きが広がっている。観光地・浅草を抱える台東区では、今年度初の事業として10月から「台東区ハラール認証取得助成事業」(予算100万円)を開始した。区内のレストランや喫茶店、弁当屋、和菓子店、洋菓子店などが新規でハラール取得に要する経費を2分の1以内(上限10万円)で補助するというもの。地方自治体としては初めての試みという。 この制度の第1号店となったのは、「オーガニックごはん かえもん浅草本 店」(台東区花川戸)だ。今年の7月に東武スカイツリーライン浅草駅北口そばのビルに開店し、野菜を中心とした動物性の材料を使わない料理を提供する。肉・魚類のほかニンニクやネギ類など刺激性の強い野菜もとらない「オリエンタルベジタリアン」対応のメニューをそろえている都内でも数少ない飲食店だ。 店の特徴から、食材に豚肉やアルコールの入っていない“ムスリムウェルカム”的な料理はあったが、今年8月ごろからハラール認証取得に向けて動き出した時に、みりんの使用をやめ、調味料類も規格書を取り寄せて製造工程で禁忌品に触れていないかチェックした。大量生産品の多くにアルコールを使用する醸造酢やみそなどは無添加品を探し、みりんを使わずに煮物の味をまとめる、麹(こうじ)を活用して味を落とさぬ工夫をする、など隠れた部分でのコストや手間がかかっている。アルコール飲料とソフトドリンクの保管場所を別にする、といった調整も必要だった。 こうした努力により11月に、全メニューがハラール対応であることを示す星2つ(星3つはアルコールも提供しない)の認証を、認証機関ジャパン・ハラール・ファンデーションが交付した。取得後は、団体予約の利用が増え、店内に飾られた証明書を見て大喜びする一行もあったという。オーナーシェフの上原一徳さん(51)は、「ハラールはお客さんの文化に対する理解。世界の4分の1を占めるムスリムの食文化を理解した上で日本の食事を出し、喜んでもらえればうれしい」と語っている。  

寅さんサミット開催

第1回 寅さんサミット 柴又帝釈天で開催   映画「男はつらいよ」の舞台となった葛飾区柴又で「寅さんサミット2015」が、11月7日と8日に開催された。 「寅さんサミット」は、「男はつらいよ」に登場した日本の原風景や文化を 守ることをテーマに、同作品でロケ地となった自治体が一堂に会するイベントで、今回が初開催。葛飾区と同区観光協会、東商葛飾支部、柴又神明会、葛飾柴又寅さん記念館などで実行委員会を組織して開かれた。近くは千葉県松戸市、遠くはオーストリア共和国ウィーン市まで、12の自治体(葛飾区を除く)が参加した。 柴又帝釈天題経寺で開会式が行われた後、第1部では山田洋次監督や各地域の観光協会の代表などが参加し、ロケ地となった風景を守り次世代に引き継ぐ決意を記した共同宣言を出した。サミット第2、第3部は同寺境内にある鳳翔会館で映画上映会とトークセッションが開かれ、ゲストとして7日にはNHK-BSで放送中の「男はつらいよ」(番組名「土曜 は寅さん!」)で解説を務める山本晋也さん、8日は、妹、さくら役でおなじみの倍賞千恵子さんが登場した。期間中は、各地域の特産品販売や、帝釈天参道の店で地域コラボメニューを提供するなど地域一帯がにぎわい、2日間で、2万1000人を動員した。

義足の2㍍ジャンパーが東陽小を訪問

義足の2㍍ジャンパーが東陽小を訪問   11月5日、江東区立東陽小学校(江東区東陽、櫛田光治校長、児童536人 )を義足の走り高跳び選手、鈴木徹さん(35)が訪問し、夢や希望、あきらめない心の大切さを語った。 鈴木さんは山梨県出身で、中学、高校ではハンドボールで活躍していたが、高校卒業の直前に交通事故で右足膝下11㌢を残して切断。義足での生活が始まった。「ハンドボール選手として生きていく」夢が絶たれ、何度も“死”を意識したが、義肢装具士との出会いなどを通じて、走り高跳びに挑戦することになった。その後、シドニー、アテネ、北京、ロンドンのパラリンピック4大会に出場して連続で入賞。また、2006年には2㍍を跳び、義足選手では世界で2人目の2㍍ジャンパーとなっている。 体育館で講演した鈴木さんは、学生時代や事故のこと、義足の説明などをDVDを使って分かりやすく話し、「夢をもって挑戦すること」「自分を好きになること」「前向きに考えること」が大切と語り、小学生の時にいろいろな勉強やスポーツ、遊びに取り組んでほしい、と呼びかけた。 講演のあと、何人かの6年生が、鈴木さんから直接、高跳びの実技指導を受けた。「周囲の応援があれば強くなれる」という鈴木さんの言葉を受けて、全校心を一つにして大きな拍手と声援を送った結果、挑戦した6年生全員が自己最高を記録することができた。