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Archive | 2014

特別純米酒「葛飾の花」をお披露目

特別純米酒「葛飾の花」をお披露目 区民サークルと福島県塙町の有志が協力    かつしかシンフォニーヒルズ別館(葛飾区立石)で12月6日、葛飾区民のサークル「葛飾酒作り本舗」(約70人)が酒造りの全工程に携わった特別純米酒「葛飾の花」のお披露目会が開かれた。   同本舗は、同区郷土と天文の博物館の講座で米作りを学んだ人たちを中心に発足し、かつて2軒の造り酒屋があった同区の歴史を語り伝え、酒造りを実践することを目的にしている。福島県塙町(那倉地区)の有志が酒米を育てる「那倉米の会」を結成し、同町に隣接する矢祭町の地酒「南郷」の醸造元、藤井酒造店が協力を申し出て、2007年に酒造りが始まった。会員たちは毎月のように福島に出向いて農作業などに励んでおり、今年の生産量は4合(720㍉㍑)瓶換算で約5000本という。  お披露目会は掘充宏同博物館学芸員のあいさつに始まり、藤井酒造店の藤井健一郎さん、同サークル事務局の小峰園子さんらによる鏡開きののち、参加者たちは塙町の郷土料理などをつまみに新酒を満喫。昨年収穫した酒米から造られた新酒は、これまでの酒米「千代錦」より上級の「美山錦」を100%使用したことから、味が格段に向上した。西村孝夫同サークル会長は「飲みやすくスーと入っていく感じ。今までも良かったけれど、今年は最高ですね」。会員の松浦伊和夫さんも「今年の酒は特においしい。汗と涙の結晶です」と美酒に酔っていた。   また、「葛飾の花」のアピールポイントとして、「葛飾区民が米から作った酒」「日本酒が苦手でもおいしく飲める酒(日本酒デビューにぴったり)」「食中酒にも最適なスッキリ味」「ほかでは買えないレアなお酒」の4項目をスライドで紹介。この酒が飲める飲食店8店のマップも配られ、「サラダ館白鳥店」(葛飾区白鳥)の大木一弘さんが通信販売の案内もした。価格は1升瓶2700円、4合瓶1414円という。   今年収穫した酒米は、来年1月末に仕込みを行い、その後のしぼり、熟成などの工程を経て、例年通り12月に出荷する予定。「葛飾の花」販売に関する問い合わせは、サラダ館白鳥店℡3604・7572。  

「ジャンデール」の森シェフが現代の名工に

  フランス料理店 「ジャンデール」の森シェフが現代の名工に    江戸川区中葛西のフランス料理店「ジャンデール」の森道雄さん(65)が、厚生労働省が卓越した技能者として表彰する、通称「現代の名工」の一人に選ばれた。  森さんは、47年間、東京ヒルトンホテル、キャピトル東急ホテル、ホテル西洋銀座など都心の一流ホテルの厨房(ちゅうぼう)で腕をふるい、ロイヤルパークホテルでは12か所の調理場を統括する顧問総料理長を務めた。数々の受賞に加え、2011年には都優秀技能者知事賞(東京マイスター)の表彰も受けている。定年退職をきっかけに、40年以上住んでいる葛西の地でフランス料理店を始めた。店名は、出店のきっかけをつくった友人、濱本孝夫さんが経営するリサイクル店「じゃんでぇる」にちなんでいる(ジャンデールは百年戦争のフランス・カレー市でイギリス軍の包囲網を解くために市民を代表して身を差し出した貴族の1人)。  14年度の「現代の名工」には、全国司厨士協会の推薦を受けて飲食物調理および接客サービスの職業に該当する第16部門の「西洋料理調理人」(東京都)で選出され、11月10日には西新宿の京王プラザホテルで表彰式が行われた。 表彰理由の中に、大量調理でも均一的な仕上がりが期待できる真空調理法の開発が挙げられている。森さんによると、500人から1000人規模のコース料理を同時提供するロイヤルパークホテル時代に調理過程の効率化に努め、真空調理法で肉を塊で調理してから切り分ける方法を導入した。   「ジャンデール」は、そんな森さんの高い技術をコースでも5000円台と手頃な価格で楽しめる店だ。客の顔が見渡せる居心地の良い空間で、訪れた一人一人のために料理を供する。鴨(かも)撃ちが趣味という森さんの得意はジビエ(野生鳥獣肉)料理で、11月から2月のシーズンは新鮮な鴨肉を使ったローストやポトフがおすすめだ。ランチタイムには1000円未満のセットメニューも提供する。   「名工」の表彰については「長年この仕事をやっている中で素直にうれしいと思った。店を通じて都心のホテルの味を地域の人に手軽に楽しんでもらいたい」と語っている。  「ジャンデール」は江戸川区中葛西3の29の4℡3869・1586、午前11時30分~午後1時30分、午後5時30分~9時30分、月曜定休。年末年始は12月28日から2015年1月6日まで休み。

子どもの足のにおい どうにかして!

    子どもの足のにおい どうにかして! 元気に1日遊んだ証しとはいえ、あの強烈な足のにおいどうにかならないの? SOSに応えてくれたのはメディカルアロマテラピー『スマイル』の松本真紀子さん(42)(江戸川区瑞江)。   「何故におうの?」「それは、汗を栄養として雑菌が繁殖する際、雑菌が出す腐敗臭がにおいの原因です。その雑菌を減らせばにおいも減りますよ」。松本さんお勧めの一つは「足湯」だ。足が入るぐらいのバケツやたらいを用意。その中にホホバオイルと精油1滴~3滴を混ぜたものを、くるぶしがかくれるぐらいのお湯(41度くらい)の中に入れてよく混ぜ、約6分両足をつける。   するとすがすがしい香りで足も部屋も爽やか、その上蒸気でのどや鼻も潤い風邪の予防にもなるという。おまけにスッキリとした香りは集中力を高め学習意欲もアップすること間違いなし!

空き缶を使った楽器で「虹と水の音楽会」

空き缶を使った楽器で安らかな音色の「虹と水の音楽会」     多種多様な民族楽器を使って世界の音を奏でるマリオ&はるちゃんの「虹と水の音楽会」が、11月1日、江戸川区新川さくら館(船堀)で開かれた。   マリオさん(丸山祐一郎)とはるちゃん(こやまはるこ)は、世界の民族楽器とギターを抱えて旅する「旅の音楽家」。丸山さんは、空き缶4缶を利用し、真ん中の2缶に水を閉じ込め、缶の両端に指で弾(はじ)く部分を作ったカリンバのような楽器“水カンリンバ”の創作者でもある。300を超える学校のほか、幼稚園・各種施設などを訪れ、演奏活動を繰り広げている。   マリオさんの音楽会は、水を通じて、自然・いのち・ふるさと・平和をテーマに“生きていることの喜びを音と共に分かち合う”そんなひと時を大切にしている。今回は、スペシャルゲストとしてマリオさんの娘で、歌手のゆきえさんも登場した。懐かしの童謡から自然の中にある音を使った曲まで様々な曲を演奏し、参加者が午後の手づくり教室で制作した水カンリンバを鳴らすと会場に一体感が広がった。     問い合わせは、丸山さん☎(0269)63・1231。

生まれる前から記念の1枚 ベリーペイント

生まれる前から記念の1枚 ベリーペイント       妊婦さんの丸いおなかがキャンバス。「ベリーペイント」が体験できるフォトスタジオ「m‐crown(エム・クラウン)」(葛飾区新小岩)をたずねた。江戸川区・葛飾区のママをサポートする都知事認定NPO法人「シェアザロード」のスタッフが立ち上げた「m‐crown」は、葛飾区新小岩でマタニティ&ベビースタジオ専門のスタジオを運営する。    ベリーペイントは、妊娠6~9か月の膨らみのあるおなかにペインターが化粧品に近いデリケートな絵具を用いてフリーハンドでペイントしていく。図柄のデザインは動植物、風景をモチーフにしたものから家族の似顔絵など希望に対応する。ペイントの時間は約50分、撮影と合わせて約1時間半から2時間で終了するが、妊婦さんの負担にならないように配慮しながら行われる。   カラフルな色彩のベリーペイントは、妊娠期間中の様々な不安を癒し安産祈願にもなるという。1日限りのアートだがおなかに絵を描いてもらう遊び心、これから出会うベビーへの最高のプレゼントとして家族全員での撮影が人気だ。    費用はマタニティフォト・ペイント・撮影込で2万9800円(税別)。全データ(100カット以上)込み。問い合わせはエム・クラウン☎3656・5959。

亀戸を舞台に短編映画5作品を制作

亀戸を舞台に短編映画5作品を制作 第1弾「おそろい」が完成    亀戸の5商店街が連携して5つの短編映画を制作する企画の第1弾となる作品がこのほど完成し、12月5日、楽天地シネマズ錦糸町(墨田区江東橋)で試写会が開かれた。  この「江東区亀戸地域活性化DIプロジェクト」は、江東区内で多くの競技が行われる2020年の東京五輪を見据え、江東区亀戸の存在を広くアピールしながら地域活性化を図るべく、5商店街と亀戸の有志らで立ち上げた。1つの商店街(通り)が舞台の短編を年に1本(計5本)完成させ、5つの物語を連動させることで最終的に長編映画「5通り物語」として結実させる構想だ。  その第1弾は、亀戸香取神社門前の亀戸香取大門通り会が舞台の映画「おそろい」。スポーツにご利益があるとされる香取神社の「白石伝説」をモチーフに、病床につく元陸上選手の母(梅宮万紗子)と娘(石井るり=新人子役)の絆を、商店街の人々とのふれあいを織り交ぜながら描いたストーリー。渡辺哲、大森博史、真那胡敬二らも出演している。  試写会では、亀戸に住んでいたこともある田中宣成プロヂューサーや、撮影現場を見学したという山崎孝明江東区長らが上映に先立ってあいさつ。また、主催の「東京都江東区亀戸5商店街連名」を代表して5商店街の理事長ら5人がそろって登壇し、映画制作への思いを述べた。28分の映画上映終了時には、観客たちは拍手でその気持ちを表現し、さらに出演者の石井さん、梅宮さん、大森さんらが舞台に上がるとひときわ大きな拍手で迎えた。  今後の4作品も手がける予定の一ノ瀬晶監督によると、今回完成した「おそろい」は、映画館「アップリンク」(渋谷区宇田川町)で来年2月に上映する予定もある。この映画を見た同連名代表幹事の豊永勝稔さん(亀戸大門通り会会長)は、映画のストーリー同様「お祭りなど何かあったら集まるところは、商店街に今も残っています」と笑顔。「映画が商店街活性化の起爆剤となり、オリンピックに弾みがつけば」と、今後の展開への期待を語っていた。

タクシー会社が交通安全かるた

「そこの角 人が車が自転車が!」 タクシー会社が交通安全かるた     「ほっとする 慣れた道ほど緊張感!」「不安だよ 走りながらのナビ操作」――タクシー会社が作った「交通安全かるた」が今月初旬に完成した。乗務員の立場で考えた読み札が特徴的だ。  日々運転に携わる人の実感が込められた「交通安全かるた」は、第一交通産業グループ東京支社(千代田区丸の内)が今年に入ってから制作した。読み札は首都圏の各営業所が数枚ずつ担当して現役の乗務員らが考え、美大卒の職員が取り札の絵をつけた。  同グループに所属するヒノデ第一交通株式会社江戸川営業所(江戸川区中央)では、「ふ」「そ」「た」の3文字を受け持ち「そこの角 人が車が自転車が!」「確かめは 一度ならず二度三度」といった内容が採用された。12月6日に完成品が届いてから、地域の幼稚園や介護福祉施設などに配布している。「運転する側がこんな風に見ている、といった“車の目線”を知ってもらい、交通安全に注意するきっかけにしてほしい。運転しない人は『車』を自転車に置き換えても実感が出るかもしれない」と、同営業所の飯田睦雄所長は話していた。  問い合わせはヒノデ第一交通江戸川営業所℡3654・4121。

江東区はプロ野球の“発祥地”

江東区はプロ野球の“発祥地” 80年の歳月超え発掘された球史 「洲崎球場のポール際」が活写    沢村栄治などプロ野球史の序章を飾るスター選手が活躍し、名勝負の舞台になった洲崎球場(現在の江東区新砂1丁目付近)の全貌を明らかにする新刊「洲崎球場のポール際 プロ野球の『聖地』に輝いた一瞬の光」が、地元の関心を集めている。球場の規模も解体の時期も不明とされ、公式記録に残されなかった幻の姿を当時の地図や新聞をもとに丹念に掘り起こした著者は、都内の鉄道会社に勤務する森田創さん(40)だ。  洲崎球場は、国民新聞(東京新聞の前身の一つ)が設立した「大東京軍」の本拠地として1936年(昭和11年)に交通の要所になっていた洲崎の地に建設された。プロ野球公式戦の場としては、37年9月に完成した後楽園球場に東京の拠点が移るまでのわずか1年7か月間(1936年11月29日~1938年6月12日)しか使用されず、3年後には野球以外の会場使用でも記録から姿を消している。  存在した期間は異例の短さだったが、巨人・タイガース優勝決定戦の舞台として沢村・景浦の伝説的対決が行われたことは有名で、野球少年だった森田さんの記憶にも刻まれていた。洲崎球場について調べ始めたのは、昨年3月ごろからで、好奇心から気軽な気持ちで謎多き球場の実体解明に取り組んだという。  実際に着手すると、役所から球団関係まで資料が一切ないことが判明した。設計図や建築確認の申請書の類も残されていないことは今では考えにくいが、国内外が戦争に向かう時勢の中で、木造建築に対する行政の管理が現在ほど徹底していなかったとも考えられる。そこで森田さんは週末に国会図書館や神保町の古書店街へ足を運び、読売新聞や国民新聞のマイクロフィルムから情報を拾い、古地図から解体時期を追った。見つかった貴重な資料の一つは国民新聞が掲載した航空写真で、これをもとに森田さんは模型を制作している。知人の建築家の協力を得て両翼・中堅の距離を計算し、スタンドの大きさから全体の座席数を算出した。観客の収容人数は約1万人、球場の規模としてはそれほど大きくなく、「現在の河川敷野球場ぐらいのもの」だったという。  「洲崎球場のポール際」は、プロ野球が「職業野球」と呼ばれ、社会的な風当たりが強かった時代に、決して条件が良いとは言えなかった洲崎球場のグラウンドで戦争の足音を聞きながら一瞬の光を輝かせた選手たちと応援する観客の姿を鮮やかに描いている。球団経営側として周辺から盛り上げを図る新聞社が熱心に報道した記事や様々な資料をもとに、決して条件が良いとは言えなかった洲崎球場のグラウンドで戦争の足音を聞きながら一瞬の光を輝かせた選手たちと応援する観客の姿を鮮やかに描いている。著名人の観戦記や観客の痛烈なやじ、場内アナウンスのユニークなエピソードまで、子細な内容が盛り込まれていて面白い。選手の遺族の言葉や10歳の頃、球場で沢村選手の試合を見たという男性が語る「沢村、笑ってくれ!」の思い出や「外野スタンドでカニをつかまえた」といった同球場を知る4人の証言も貴重だ。 同書は遊郭のイメージが強い「洲崎」の地に新たな印象を与えるが、森田さんは「打ち上げたボールがホームランかファウルかを分ける“ポール際”。そんな時代に生きて一瞬の青春をかけた人たちのことを伝えたかった。地元の方たちには、ここからプロ野球が発展したことを知ってもらいたい」と語っている。 「洲崎球場のポール際」は講談社刊、1620円。