top

「亀戸大道芸」で街ににぎわいを

驚きの大道芸を満喫。自転車に乗るミルコさんは志摩スペイン村でもパフォーマンスを披露していた経歴の持ち主だ

驚きの大道芸を満喫。自転車に乗るミルコさんは志摩スペイン村でもパフォーマンスを披露していた経歴の持ち主だ

歩行者天国に新風
「亀戸大道芸」で街ににぎわいを

 江東区亀戸で毎週実施されている歩行者天国の知名度を高めるとともに、この空間を活用して地域を活性化しようとする新たな動きがある。6月から行われているイベント「亀戸大道芸」だ。9月23日の第3回では、4組の大道芸人が道ゆく人々を楽しませた。
 亀戸の歩行者天国は、明治通りの一部(十三間通り)で毎週日曜と祝日の正午から午後5時まで行われている。JR亀戸駅前から蔵前橋通りまで、約400㍍の長さを誇る。「亀戸十三間通商店街」事業部長の山内康司さんによると約30年の歴史がある。十三間通りは駅から亀戸天神などへ向かう主要道路ではあるが、近年は歩行者数も減り往時のにぎわいはない。また同商店街の会員もチェーン店が増えたことか

ら、歩行者天国への関心も薄くなっているのが現状だ。
この歩行者天国を有効活用し「子供から大人まで楽しめるにぎわいの空間にして、亀戸のさらなる活性化を」と考えたのが、大道芸人の1人でもある鷹島姫乃さん。1年ほど前からこの場所で単独でパフォーマンスを続けてきた鷹島さんは、毎月1回の「亀戸大道芸」開催を提案。山内さんを始めとする同商店街や亀戸観光協会など地元の人たちの協力も得て、自身がそのオーガナイザーを務めることになった。
鷹島さんが期待するのは、芸人と観客のみならず観客同士のコミュニケーションが自然と生まれること。大道芸特有の演者と観客の一体感には「人と人をつなげる力がある」と話す鷹島さん。このイベントに招く大道芸人はプロが基本だが、とりわけ「音楽や美術などアート寄り」でアナログなパフォーマンスの方が、コミュニケーションの創出には向いていると鷹島さんは考えている。
秋分の日の23日に参加したパフォーマーは、ジャグリング歴19年というスペイン人のミルコさん、パントマイムをベースにしたコメディーで楽しませる大阪在住の「テルやん」、アコーディオンを演奏しながら一輪車に乗る堀川けい子さん、そしてポールダンスの要素を加えた演劇で独特の世界を構築する鷹島さんの4組。見物人は子供からお年寄りまで幅広く、次々と繰り出される楽しいパフォーマンスに足を止めて見入っていた。
正午から始まったイベントは午後4時に終了。最後は4組が一か所に集まってパフォーマンスを披露し、鷹島さんは「毎月やっていますので、いろいろな方に教えて(情報を)広げていただければ」とあいさつ。現状は運営経費などで課題もあるが、地元の支援者を募りながら息長く続けていきたいと語る鷹島さん。次回はあさって12日に開催する。