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麦茶の出荷が最盛期

昔ながらの味のよさ伝え

6-8月には90㌧を出荷

江戸川区の麦茶メーカー 小川産業

 

昔ながらの製法で生産を続ける麦茶メーカー、小川産業株式会社(江戸川区江戸川)が夏本番を前に出荷の最盛期を迎えている。

焙煎作業はその日の気温や湿度に合わせた温度管理が大切だ

焙煎作業はその日の気温や湿度に合わせた温度管理が大切だ

小川産業は1908年(明治41年)に創業し、独自の石釜で、粒を砕かない丸粒の麦を使った麦茶を製造している。現在は三代目の小川良雄さん(61)が初代からの製法を守り6月から8月の繁忙期には約90㌧の麦茶を出荷している。

同社の作業場では2台の石釜を使い、六条大麦と珪砂(けいさ)を入れて焙煎する。砂から出る遠赤外線と温度を変えた2度の焙煎(ばいせん)により、均等に加熱され、苦みを出さずにうまみや甘みを残した麦ができるという。

煮出し用の麦茶は、大量生産の水出し麦茶の登場で一時期敬遠されるようになったが、約25年前に考案したピラミッド型のティーバッグに丸粒麦を入れた製品は、本物志向の消費者を引きつけて今ではデパートなどでも扱われている。最近はコーヒーカップで1杯ずつ飲めるドリップバッグのような新商品も開発し、昔ながらの麦茶の良さを伝えていこうとしている。「これから暑くなる夏にひと手間かけて、麦茶本来の味を楽しんでほしい」と小川さんは話している。