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鳥越神社例大祭

 鳥越神社(台東区鳥越)の例大祭「鳥越祭り」が今年も盛大に行われた。初日の今月7日はあいにくの雨だったが、最終8日のクライマックスとなる神輿(みこし)の宮入道中、通称〝鳥越の夜祭り〟の前には長く続いた雨も上がり、午後7時過ぎ、神輿の弓張提灯(ゆみはりぢょうちん)と町会の高張提灯に火が入ると、祭りは最高潮を迎えた。
 蔵前橋通りに面する鳥越神社はおよそ1350年の歴史を持つ神社で、例大祭での大神輿の渡御と、提灯を灯(とも)した幻想的な〝夜祭り〟は特に有名。鳥越神社の神輿は「千貫神輿」といわれ、都内でも有数の大きさと重さを誇る。神輿の列の先頭には、猿田彦(天狗)や、手古舞連、子供たちの持つ五色の旗が歩いて祭りを盛り上げる。
 最終日の夕刻、宮入り前、神輿をきれいに整備し、弓張提灯を着けて火入れをする町会は毎年変わるが、この整備町会に今年選ばれたのは「元浅草七軒町会」(青木秀久町会長)。同町会としては、32年ぶりにこの大役を担うこととなった。その直前まで小雨が時折ぱらついていたことを気にしつつ、同町会副会長の鎌田博さんは「栄誉、光栄なことですよね。次はいつになるか分からないので、いい状態でやり遂げて、(若手に)引き継いでいきたい」と厳粛な表情を見せていた。
 幸い夕刻には小雨も収まり、午後7時前に同町会の七軒睦(西村勝代表)が担いだ神輿が火入れの場所に到着すると、整備委員たちは神輿を磨いたのち神輿の4面に計40本の弓張提灯を取りつけ、合図とともに一斉に点火。同時に周囲の高張提灯も灯され、午後7時10分頃、豪快な掛け声とともに神輿は宮入道中を進んでいった。
 見物人で大混雑のなか、にぎやかな掛け声とともに明かりを揺らしながら進む神輿は、荘厳かつ幻想的。その独特の雰囲気は午後9時頃の宮入りまで続き、多くの人々の心を震わせた。