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高齢者住宅に響く懐かしの歌 88歳入居者が音楽会を自主企画

 葛飾区金町の国道6号沿いにある適合高齢者専用賃貸住宅「アビタシオン金町Ⅱ」で9月23日、第1回「アビタシオン音楽会」が開かれた。施設主催のイベントではなく、この住宅に入居している88歳の樫村寿朗さんが準備、主催した初の住民自主企画イベント。クラリネットやピアノのゲスト楽団の演奏とともに、高齢の入居者やその家族ら参加者たちは懐かしの歌を存分に楽しんだ。
 進行係も務めた樫村さんは冒頭、「昔のことを懐かしく思い出せる歌を集めました。上手、下手は関係ありません。思い切り声を出してください」とあいさつ。ゲストのボランティア楽団「ピチカート」の女性5人による演奏を2回挟みながら、集まった人たちは「ピチカート」の歌い手とともに童謡や唱歌を全員で楽しんだ。
 参加者に配られた「合唱歌集」は樫村さんが独自に編集・制作したもの。全50曲の歌詞を6テーマ(童謡、ふるさと、春夏秋冬、情景、恋唄、元気の歌)に分類しているのが特徴で、回を重ねながらこの50曲全てを入居者同士一緒に歌って楽しみ、交流しようというのがこの音楽会の趣向だ。
 初回のこの日、参加者たちテーマ「童謡」から「夕焼け小焼け」「靴が鳴る」など4曲を続けて歌い、「ふるさと」からは「故郷(ふるさと)」「この道」「浜辺の歌」の情緒あふれる3曲を楽団とともに存分に楽しんだ。ラストは「元気の歌」から「ここに幸あり」「青い山脈」の2曲を歌い、マイクを回し、手拍子もしながら全員で盛り上がった。
 全ての予定曲が終わっても物足りないのか、席を立たないでいた参加者たちからアンコールの声が掛かると、楽団の演奏に乗せて再度「故郷」を歌って会は終了した。
 樫村さんは、歌集の50曲以外にも「アンケートをしてこんな曲を歌いたいという声があれば、流行歌なども増やしていきたい。名曲がたくさんありますから」と話し、末永く音楽会を続ける意欲をみせていた。