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防災・省エネに配慮 学校改築第1号の江戸川区立松江小

 築50年以上の小・中学校を対象にした校舎の建て替え事業の第1号となる、江戸川区立松江小学校(江戸川区松江、門田博司校長、児童数602人)の新校舎が昨年12月に完成し、設備の一部が1月18日に報道陣に公開された。
 同区には、昭和30年から40年代にかけて校舎を建設した小・中学校が多く、老朽化による改修時期を一斉に迎える。特に2013年度から5年間は、築50年を迎える学校が30校と集中するほか、既に50年を経過した学校が19校ある。このため、同区は学校改築を一連の事業として位置づけ、改築費用の予算化などを含めて計画的に進めている。
 解体された松江小学校の旧校舎は1957年の完成で、築年数が区内全小・中学校106校の中で最も古い。新校舎の工事は11年から12年度にかけて行われ、その間、児童らは校庭に建てられたプレハブの仮設校舎で学校生活を送った。

4階までの吹き抜け構造に
体育館は2階 毛布など常備
トイレ用水は屋上プールから

 新校舎は、普通教室を含む棟の中央部分が4階まで吹き抜けになり、開放的な印象。風の通り抜けを考えた中庭が設けられ、校内には屋上の太陽光発電パネルによる発電量や校内の電力使用量を示すテレビモニターが設置された。トイレで流す水の雨水利用や、教室の冷暖房排気を廊下に噴き出して冷暖房の有効利用を図るなど、環境面を意識した設備が随所に採用されている。
 こうした「省エネ対策」は、今後続く他の学校の改修工事においても反映される。災害時に学校が避難所として機能する役割も踏まえた「災害対策」も同様だ。一例として、体育館は2階部分に設け、毛布・保存食などを常備。大地震で断水した場合、飲み水は貯水槽から、トイレ用には屋上に造ったプールから水を確保できる。これから夏にかけて工事を進める校庭には、非常時にマンホールトイレになる設備も整う予定。
 松江小学校の新校舎に採用された「省エネ」と「災害対策」面に関連する18の設備は今後の学校改築の標準になる。同区教委学校施設担当課によると、学校改築事業は、16年度末までに、船堀小、第二葛西小など、さらに6校の工事予定が決まっている。