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錦糸町で「ストリートライブ開放計画」

これで堂々と路上演奏ができる!

錦糸町で「ストリートライブ開放計画」が始動

 

屋外の公共空間で通行人に向けて演奏する活動を、保障された場所で行えるよう若いミュージシャンたちを応援する「錦糸町ストリートライブ開放計画」が、3月の開始に向けて進められている。

無名の才能を世に出すきっかけにもなる路上ライブ。実はその多くが道路使用許可が下りず警察の目をかいくぐって行われているのが現状だ。違法性を問われたり、近隣から苦情を言われたりすることなく安心して演奏したい。そんな要望がある中で準備が進む「錦糸町ストリートライブ開放計画」は、錦糸町駅周辺の商業施設の一部を事前に登録したミュージシャンに開放し演奏活動を保障するものだ。

演奏者と場所を提供する側を仲介するのは一般社団法人ピースライブ(墨田区錦糸)だ。代表理事の大友健さんは、錦糸公園での「すみだライブ」開催などを通じて錦糸町周辺施設とはつながりがある。

実際にこの仕組みの中で演奏するには演奏技術や活動の安定度などの基準を満たす必要がある。演奏日も希望日を申し込み、管理者の承諾を得て出演が決まるので、思い立ったら楽器を手に街に出て、といった自由はない。許可制の路上演奏に取り組んでいる千葉県柏市では、柏商工会議所青年部が1998年に発足させた「ストリートブレイカーズ」が2005年に「柏ルール」を設けて柏駅東口サンサン広場での演奏管理を始めた時にミュージシャンからの反発があった。同団体の代表を15年務めた市村日出夫さん(60)によると、演奏家を集めて会議を開き、賛成反対双方が意見を交わす場を設けたことで落ち着きを取り戻した。演奏の登録を受け付ける「かしわインフォメーションセンター」によると昨年の登録は154件。五十嵐泰正代表によると、現在は大道芸人などが多くなり販売行為禁止の原則が守られないことや、ティッシュ配りやスカウトなど管轄外の行為と柏ルールとの共存に頭を悩ませている。

川崎駅(神奈川県川崎市)周辺でも、民間団体の運営で商店街や施設の一角を登録者が演奏できる場所が3か所ほどある。「ミューザ川崎」のステージで演奏の順番を待っていた女性は「他では警察に声をかけられてしまうので、安心して演奏できる場所があるのは助かる」と話していた。

錦糸町の「開放計画」では、昨年12月末からクラウドファンディングを利用して賛同者を募るなど、事業開始に向けて協力を広く呼びかけている。錦糸町が新しい〝音楽の街〟となる日は来るだろうか。

ミューザ川崎ゲートプラザ1

 

 

【写真】

ミューザ川崎ゲートプラザ(川崎市)で