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錦糸公園さくらまつり 4年ぶり

 「錦糸公園さくらまつり」が3月22日から4月6日まで、同公園(墨田区錦糸)で行われる。公園の再整備工事などで2010年春の第23回以来休止していたイベントだったが、近隣町会が協力することで4年ぶりの再開が実現した。
 錦糸町駅北口徒歩1分の錦糸公園は、園内に162本の桜を有し、桜の開花時期には花見客でにぎわう。2012年3月末まで行われた再整備工事で、総合体育館や野球場などを含む一帯が新しくなり、公園の東西を結ぶ通路が桜並木になったほか、しだれ桜など旧公園から親しまれてきた木の一部は移植された。
 これまでの「さくらまつり」は、墨田区錦糸2、3、4丁目を含む錦糸三和町会(道家厚町会長)が実行委員会形式で主催し、公園内の桜に提灯(ちょうちん)を飾り、出店を出すなど、花見気分を盛り上げる演出に一役買っていた。しかし、運営する人員の高齢化や経費面の負担は大きく、桜の木周辺を含む園内の工事をきっかけにいったん休止となった。
 近くに大型の商業施設がある錦糸公園周辺は明るく、夜間は園内灯もあるが、柔らかな光で桜を包む明かりの存在は大きい。「さくらまつり」再開のきっかけは、花見シーズンになっても提灯が飾られなくなったことに気づいた住民の素朴な疑問が発端だった。太平三丁目町会(及川勝男町会長)の松本久さん(52)は「婦人部役員から『工事が完成したのに、花見の時期に提灯がないのはどうしてだろう?』『灯が消えたようだ』と言われて初めて意識した」という。墨田区に問い合わせたところ、実は隣の町会が毎年行っていたことが判明した。関係者に話を聞いて見えざる苦労についても知るところとなった。
 4年ぶりの「さくらまつり」は錦糸三和町会と太平三丁目町会が協力して開催することになった。「2つの町会が一緒に物事を行う機会はめったになく、開催準備を通じて交流が生まれたのがうれしい。桜の時期に灯をともすことで、自分が住むまちの印象が明るく、愛されるものになるようにしたい」と松本さん。
 「さくらまつり」期間中は約500個の提灯を飾り、29日と30日は飲み物や軽食の模擬店を出す。昨年3月に同公園で初開催した「すみだライブ」も開かれ、特設ステージで出演者が花見気分を盛り上げる(29・30日、午前11時~午後8時)。オリナスやアルカキット錦糸町、テルミナなど商業施設のリニューアル時期とも重なり、多くの人でにぎわいそうだ。