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金町から葛飾区役所へ直通

 京成タウンバス株式会社(田口健社長、葛飾区奥戸)が1月16日、路線バスの運行区間を一部変更。「金町駅南口」停留所から「葛飾区役所」まで、乗り継ぎなしで行けるようになった。地元の要望と同社の意向が合致して実現したもので、金町地域の住民からは喜びの声があがっている。
 金町地域では「何年も前からこうした要望がありました」と話すのは「葛西金町安全安心推進会議」の宇田川泰弘さん(72)と、同会議議長の佐藤精武さん(68)。交通安全教室の開催などの活動をしている同会議の2人は、地域の声を何とか形にしたいと、昨年8月、梅田信利葛飾区議の仲介で同社を訪問。田口社長と大庭耕一常務に地元の要望を伝えた。このとき田口社長は「区役所で折り返す路線の考え方は以前から持っていた」と説明。前向きに検討するとの返答に「我々はびっくり。うれしい悲鳴でしたよ」(宇田川さん)。
 金町から区役所まで行く方法としては、水戸街道(国道6号)を走る都バス「草39」系統に乗り「青戸車庫」下車が一般的だったが、停留所から区役所までは約400メートル離れているため、高齢者や子供連れにとっては負担があった。京成線の利用も立石か青砥駅からの徒歩が必要なうえ高砂駅での乗り換えもある。区役所前に停車するバスが出ているJR亀有駅を経由する手もあるが、鉄道とバスの両方の交通費がかかる。
 一方、猛暑日や雨天に停留所で長時間立って待つのは高齢者には辛い。区役所前の発着ならば、冷暖房が効いた区役所ロビーでゆったり座って待てるため「メリットは大きい」と佐藤さんは話す。昨年12月30日に同社から運行内容の変更計画を聞いた2人は、早速地元の人々に伝え「お年寄りたちは乗り換えなしで区役所に行けることを大いに喜んでいました」(佐藤さん)。
 今回、運行内容が変更されたバスは「金町駅南口」から「亀有駅南口」「お花茶屋駅」を経由する「有70」系統。土曜・休日の日中は「お花茶屋駅」止まり(1本のみ「ウェルピアかつしか」行き)だが、平日に限り8本が延伸され、「大道中学校」経由の「葛飾区役所」行きに変更された。また、全日とも金町発の最終2本のみはさらに延伸されて「タウンバス車庫」行きとなり、区役所前にも停車する。
 「金町駅南口」の発車時刻は、午前8時40分からちょうど1時間刻みで、午後3時40分発が区役所を利用する上では最終。「葛飾区役所」発は午前9時50分から3時50分までの7本が1時間刻みで、8本目は5時20分発。料金は210円で所要時間は45分程度。田口社長は「1人でも多くの方に知っていただき、ぜひともご利用いただきたい」と呼びかけている。