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記念講演とオークションの集い開く 「下町平和賞」選定の「赤いかお」

 「Yonaoshi(よなおし)ボランティア『赤いかお』」(直井高一郎代表、会員約120人)の会員たちによるオークションと記念講演の集いが2月15日、パールホテル両国(墨田区横網)で開かれた。
 「赤いかお」は、「無責任社会に怒りの声をあげ、後世に責任を持つ社会をつくろう」との趣旨で活動するボランティア団体。主な活動として「下町平和賞」の選定と表彰を行っている。集いは、通算6組目の平和賞有力候補になっている鹿児島県奄美市の保護司・三浦一広さんの活動を会員たちに知らせるとともに、会員たちが持ち寄った品をオークションにかけ、会の運営資金を工面するのが狙い。
 記念講演をしたのは、三浦さんを候補に推薦する会員の一人、松本信雄(ペンネーム・春日しん)さん。三浦さんへの取材を重ねて執筆した著書「保護司・三浦一広物語 結いの島のフリムン(大馬鹿者)」を一昨年秋に刊行している。
 松本さんは、自身が30歳で起業した事業や、60歳の転機、三浦さんの活動などについて講演。「〝二毛作目〟は今までとは違う、やりたいことをやる最後のチャンスでは」と考え、30年間続けた事業を60歳のときに清算して、バイオグラフィ(伝記)ライターとして新たな人生を歩み始めた経験を語り、「自分らしく何をするか、それがキーのような気がします」と出席者たちに呼びかけた。
 一方、奄美大島で30年保護司を続け、3万人もの子供の更生に尽力してきた三浦さんの功績を伝えようと、著書を刊行した経緯にも触れた松本さん。少年たちの自立と共生を目指す施設「ゆずり葉の郷(さと)」を主宰する三浦さんが、一流空手家の顔も持つことも紹介した。
 前回2011年3月の下町平和賞の受賞者、池間哲郎さんも会場に駆けつけ、ラオスでの支援活動の近況を報告。乾杯の後は柳家麟太郎さんの落語を楽しみ、麟太郎さんが進行役となって宴席でのオークションへと突入した。年会費無料の「赤いかお」は年に1、2回こうしたオークションを開き、運営資金に充てている。この日はバッグや壷(つぼ)、絵画など高額品も飛び出し、約16万円が集まった。
 直井代表によると、次の「下町平和賞」受賞者は3月中に正式決定の予定。その後、9月頃に表彰式を兼ねたイベントを開く計画という。