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葛飾区が「町工場見本市」開催

青木区長も「マッスルスーツ」を体験

青木区長も「マッスルスーツ」を体験

葛飾区が「町工場見本市」を初開催

他区の企業も誘って区外の会場で

講演会「深海にかける町工場の夢」で、深海で映った体長25㌢の魚は「250歳かもしれない。この次は必ずつかまえたい」と語る杉野さん(左)(東京国際フォーラム=千代田区丸の内=で,2月12日)

講演会「深海にかける町工場の夢」で、深海で映った体長25㌢の魚は「250歳かもしれない。この次は必ずつかまえたい」と語る杉野さん(左)(東京国際フォーラム=千代田区丸の内=で,2月12日)

 

 葛飾区主催の「町工場見本市」が2月12、13の両日、東京国際フォーラム(千代田区丸の内)で開催され、多くの来場者でにぎわった。

 2011年の工業統計によると、葛飾区内には2673軒の工場があり、東京23区では4番目に多い。今回の見本市には、同区内の工場だけでなく、区外の30社を含む計107社が参加した。多くの自治体がそれぞれの工業製品を集めた展示会を開催しているが、区外の会場で近隣自治体も誘って大規模な見本市を開くのは23区でも初めての試みだ。

 会場内には金属、ゴム、プラスチック、皮革、紙、繊維など、自社の加工技術や製品をアピールするブースが並び、また自社ブランド製品を持つ企業はその販売も実施。椅子を置いた商談コーナーや、協力自治体の紹介コーナーも設けられた。

 初日の午後の式典では、青木克徳葛飾区長が「ものづくりの発展が葛飾の発展につながる」とあいさつ。東京理科大工学部の研究室が技術開発し、ベンチャー企業「イノフィス」が販売する着用型筋力補助装置「マッスルスーツ」の体験会場で青木区長は、実際にスーツを着て重りを持ち上げ、「相当サポートされますね」とその使用感を話していた。

 そのほか、深海探査機「江戸っ子1号」開発プロジェクトの委員長、杉野行雄さん(杉野ゴム化学工業所社長=同区白鳥)の講演も。水深7800㍍の動画撮影に世界で初めて成功した経緯や開発時の苦労話に多くの人が耳を傾けた。深海の水圧は指先(1㌢四方)に軽自動車(800㌔)を乗せるほど高く、金属しか耐えられないとの「勝手な思い込みがあった」が、わずか厚さ12㍉のガラスでも可能と分かったことが、開発における「一番のハイライト」と杉野さん。「ものごとは柔軟に見なければいけない。フレキシブルな思考が技術を生かすうえで必要」と多くの技術者たちに語りかけていた。