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苓々菜館・イッツベジタブル

ショコラティエ(オンラインショップ「のり平チョコ」)
斉藤永江(のりえ)さん(52)

 「わぁ、おいしいローストチキン」。柔らかな鶏肉を口に運ぶと甘みのあるタレとからまり、まろやかな肉の旨味(うまみ)が口いっぱいに広がります。
 JR錦糸町駅北口を出てロッテホテルを左手に10メートルほど進むと「苓々菜館(リンリンサイカン)・イッツベジタブル」があります。10年前に店主の久保田浩一さんがオープンさせた台湾式ベジタリアンレストランです。
 ここは肉魚をいっさい使わない精進料理が特徴で、全てのメニューが大豆ミート(大豆たんぱく)を肉や魚に見立てて作ってあります。私がローストチキン(840円)と思って食べていたのは、大豆から作られたものだったのです。そうとわかった後でも、照りのある見た目といい、柔らかな弾力や歯ごたえといい、何より味が鶏肉としか思えず、食べ進めるにつれ頭の中に?マークが飛びかいます。五目チャーハンの卵は、水切りした豆腐をターメリックで色づけしてあると聞いた後でも卵の味がするので不思議です。人間の味覚がいかに視覚に左右されるものか実感でき興味深いです。
 そんなフェイク料理に目がいきがちですが、新鮮な「川七菜=かわなさい(藤三七=ふじみな)」「紅鳳菜(こうほうさい)」など、珍しい台湾の季節野菜もそれぞれの特徴を生かした調理法で提供されておいしいです。川七菜のおひたし(630円)は、粘り気が少しあってジュンサイのようなつるりとした食感。のどごしよく頂けます。野菜の効能や調理方法なども、店主が丁寧に説明してくれます。
 デザートの緑豆おしるこまで頂いて、満腹になっても罪悪感が残らないのがいいですね。初めて連れていく友人と、何でできているか予想しながらにぎやかに食べるのもまた楽しそうです。

●苓々菜館・イッツベジタブル 墨田区錦糸4の1の9
電話3625・1245
【営業時間】午前11時45分~午後2時30分、午後5時30分~10時(ラストオーダーは30分前)。月曜定休