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“花火”にも “富士山”にも見えるぐい呑み

 末広がりの形状が美しい富士山。器を逆さにしてみると何だか似ていませんか?
 江戸川区平井の硝子(ガラス)工房「中金硝子株式会社」が今年に入って販売を始めた「ぐい呑(の)み 逆さ富士」は、色被(いろきせ)硝子に切子のデザインを施した器で、底を小さく絞った形は伏せた時に富士山をイメージさせる。
 この商品をデザインしたのは、中金硝子の代表取締役である中村弘子さん(69)だ。実は当初「花火」を連想させる商品を開発していたという。「江戸川の花火を硝子で表現したい」と考えた中村さんは、上からのぞいて花火に見えるように中心部分を小さくした、底の小さな器を試作品として作った。ある時、横から見てそれが富士山のように見えると気づいたことがきっかけで、「花火」と「富士山」の両方のデザインを兼ね備えた商品が生まれた。頂上(底)から裾野(飲み口)にかけてカットされた12本の切子が富士山の雪にも花火の広がりにも見える。名称の「逆さ富士」は、お酒を入れて使う時の形状からつけられた。制作においては飲み口に対して底の部分が小さい形状から型取りも研磨作業も難しく、現場からは「職人泣かせ」との声が挙がる。
 ただ、美しい仕上がりは江戸川区名産品サイト「えどコレ!」で5月末に販売した当初から好評で、百貨店の催事で販売した時は初日で売り切れが出たという。「ぐい呑み 逆さ富士」は直径7・7センチ、高さ4・5センチ、価格は1個4400円(送料別)。販売窓口の「えどコレ!」では7月初旬に再入荷した。