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聴覚障害者が避難所生活を体験

 東日本大震災の教訓を生かすために、聴覚障害を持つ人が避難所生活を体験する防災訓練が行われ、聴覚障害者21人とボランティア37人が参加した。
 11月10日に旧鐘淵中学校(墨田区堤通)体育館で実施した「防災ワークショップ2013~避難所生活を体験してみよう」は、墨田区聴覚障害者協会と聴覚障害者を支援する手話通訳者の団体「手話サークル すみだ」(頭金多絵会長)が企画した。体育館を使い避難所生活を想定した防災訓練は、同協会の会員による「東日本大震災を教訓として避難所での体験をしたい」という声を受けて初めて実施した。
 当日は、聴覚障害者が自宅からボランティアと一緒に循環バスを利用して会場に集合した。アルファ米の調理やダンボールを利用した間仕切りの組み立てなどを行い、「障害者でも支える側になりたい」という会員の思いを受けて、ボランティアをするために足湯作りやコップ1杯のお湯で清拭をする講習も実施した。最後に、黒いカーテンを閉めた会場の照明を落とし、停電などを想定した暗闇体験が行われた。参加者からは「手話が見えない状況で情報が閉ざされて大変不安だった」という声が聞かれた。
 聴覚障害者協会の荘司康男会長は訓練を終わって、「体験から学んだことを忘れず備えを継続することが大切。今後も実践的な訓練をしていきたい」と手話で語った。