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純氷まつり開催

 「氷屋さん」の造る氷「純氷(じゅんぴょう)」を身近に感じてもらおうと、東京氷卸協同組合が6月9日、上野恩賜公園(台東区上野公園)で「純氷まつり」を開いた。6月1日の「氷の日」(旧暦で氷室に蓄えていた氷を群臣に贈るなどした日)にちなみ、毎年この時期に開催していて、今年で7回目となる。
 純氷は、良質な水を攪拌(かくはん)しながらマイナス10度ほどで2日間以上かけて、じっくりと凍らせることでできる。常に流動しながら、ゆっくりと長い時間をかけて造られる、自然界での氷の出来る仕組みをうまく取り入れた製法で、天然氷のように純度が高く透明で、硬く解けにくい。
 この日は夏のような暑さの「氷日和」となり、約2万2600人が来場。会場には約50トンの純氷が用意され、自分でかき氷を作るブースや、水鉄砲で氷を溶かして、閉じ込めたおもちゃを“ゲット”する「おもちゃ氷」、巨大コンプレッサーで雪のような氷を降らせる「純氷雪広場」が子供たちに大人気。大人にうれしい「純氷アイスバー」では、ビールや日本バーテンダー協会銀座支部のバーテンダーによるカクテルが、純氷で造ったジョッキやグラスで提供された。
 都水道局のブースでは、今年4月から葛飾区の金町浄水場で、水の全量が高度浄水処理水となったことなど、氷のもととなる良質な都のおいしい水道水「東京水」をPR。
 製造者が純氷についての解説をする「なるほど純氷」のコーナーで配られた純氷と東京水の氷水の試飲は、暑さのなか大好評で、来場者は、飲み干した後も解けにくい純氷を口にほおばってのどを潤していた。
 また、今回は、“おいしいかき氷をたくさんの人に知ってもらいたい”と四季を通してかき氷のイベントを行う「東京かき氷コレクション」が初参加。「浅草浪花家」や「慈げん」(埼玉県熊谷市)など5つの名店のかき氷を1杯500円で食べることができるとあって、オープン前から行列ができる人気だった。
 「純氷を五感で味わってほしい」というこのイベント、会場中央では、氷の美しさを目で楽しむ「氷彫刻コンテスト」も開催され、3人1組で10チームが出場。大きさ約100×55×27センチ、重さ135キロの純氷5本を使い、午前11時からの3時間で、伝説の生き物をテーマにした氷の彫刻を制作した。
 来場者の投票で、第1位の台東区長賞には、千葉県内の洋食のコックで結成された「チームNARITA」が制作した「人魚」が選ばれた。
 ほかに、インターネット上で開催した「氷屋川柳コンテスト」の表彰式や、ジャイアントパンダ保護サポート基金への寄付金の贈呈、上野警察署による防犯教室、「上野ライオンズクラブ」による献血の呼びかけ、スポーツ祭東京2013のPRなども行われた。