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約20年前のはがきに「こんな字だったんだ〜」

 江戸川区立新堀小学校(同区新堀、石川仁校長、児童数473人)で1990年に校庭の一角に埋めた“タイムカプセル”を当時の在校生が10月2日、約20年ぶりに開封した。
 新堀小学校では1990年に「創立10周年を祝う会」が、全校児童が未来の自分宛てに書いたハガキなどを納めた樹脂製の箱を20年後に開封するタイムカプセルとして埋めた。発掘は、同校の加瀬幸司副校長が校内巡回中に百葉箱の裏側に埋まっていたタイムカプセルの存在を示す表示板を見つけたことがきっかけとなり、開校30周年の節目に合わせて掘り出すことになった。
 当日は、HP上の告知や、近所に住む卒業生から連絡を受けて約100人が集まった。幹事役となった同校のPTAで当時3年生だった川田夕子さん(31歳、同区新堀)による挨拶(あいさつ)の後、男性数人がタイムカプセルのある場所を手で掘り始めると、またたく間に灰色の箱が姿を現した。実は、人力での掘り出しが難しい場合に備えて9月30日の時点でショベルカーを使い下掘りを済ませていたためで、「周辺のクスノキの根が箱の上に絡みついて機械で取り除かなければならなかった状態」と副校長は明かす。
 その後、フタの周辺に留められた26個のボルト(ねじ)を数人がかりで外し、密着した部分をバールでこじ開けると、銀色の(防湿)アルミ袋に入った記念品が登場した。青いシートに並べられたのは、はがき、ふでばこ、写真のほかに「ちびまるこちゃん」の漫画本やカセットテープなど当時の流行を思わせるものもあった。埼玉県比企郡から長男と参加した大倉佳苗さん(当時2年生)は現在2児の母。『あかちゃんはうみましたか』と自分宛てに書かれたはがきの文面に「産みましたね〜」と笑っていた。友人との交換日記をめくっていた岡本直子さん(当時6年生、江戸川区春江町)は「こうやって読むと当時が蘇(よみがえ)ります」。雪国教室や青空教室など、学校行事の連絡事項の部分にも古い記憶を呼び起こしたようだった。