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種の贈呈式が恒例行事 砂村一本ネギ育てる五砂小

プランターから植え替えた苗に水やりをする4年生たち

プランターから植え替えた苗に水やりをする4年生たち

種の贈呈式が恒例行事

「砂村一本ネギ」育てる五砂小

贈呈式で5年生から黒い種を引き継ぐ

贈呈式で5年生から黒い種を引き継ぐ

 

 地域の歴史と密接な「江戸東京野菜」は、最近は教育現場で活用されることも少なくない。その先駆けが「砂村一本ネギ」を栽培して5年目となる江東区東砂の同区立第五砂町小学校(齋藤和子校長)だ。伝統野菜を育てる同校では毎年、種の「贈呈式」が行われている。

 同校は校庭の一角に畑を有し、食育推進校にも指定されている。生活科や総合学習の時間に野菜栽培などを教えているのは、栄養教諭の銭元真規江さん。また昨年から土壌作りの知識に明るい木内茂二さんが地元ボランティアとして加わったこともあり、「今年度は発育がしっかりしているので、多く採れそうな気がします」と銭元さんは笑顔を見せる。

 砂村一本ネギの贈呈式は毎年8月。種をつなぐ伝統野菜の特性を学ぶ講演も同時に行われ、「大事に育てた種です」とのメッセージとともに5年生から種を受け取った4年生は、その日にプランターに種をまく。10月には畑に植え替え、その後数回の土よせを経て、5月に収穫の日を迎えるが、数本は種を採るために残しておく。

  前年は計17㌔を収穫。これを全校児童が給食で味わうのも恒例で、「白いところが太くて甘いんです」と銭元さん。また、育ててきた新5年生だけに特別に振る舞われた「ネギぼうずの天ぷら」は、通常は農家が個人で楽しんでいるもので、初めて食べる児童はみんな喜んでいたという。

  砂村一寸ネギは、同校の種をつないで一昨年から同区立南砂中学校でも栽培を始めており、伝統野菜は教育現場でも今後さらに広がりを見せそうだ。