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江東商業が110周年

江東商業高校が110周年で記念の式典 

 

都立江東商業高等学校(江東区亀戸)が創立110周年を迎え、10月31日に記念の式典が東武ホテルレバント東京(墨田区錦糸)で行われた。

1世紀を超える歴史を誇り、商業高校としては都内でも有数の同校は、総武鉄道亀戸駅が開業した翌年の1905年(明治38年)に亀戸実業補修学校として亀戸尋常高等小学校内に併置設立され、戦前は主に女子のための学校として実業教育を施した。東京大空襲により校舎が焼失し、本所区立緑国民学校(現・墨田区立緑小学校)や中和小学校に移転を繰り返した。

地元の運動で亀戸に戻り水神小学校の土地に初めて独立校舎を建てた48年(昭和23年)は、学制変更で商業学校から新制高校となった時期とも重なる。2年後には現在の都立江東商業高校に校名変更し男女共学に移行した。現在の在校生は522人。地域のイベントに積極的に参加したり、マーケティング部の商店街と連携した取り組みが全国高等学校生徒商業研究発表大会の都大会で最優秀賞となり、全国大会(11月25日~27日に出場資格を得るなど、学外での活躍もめざましい。

女子の制服として今も健在のセーラー服やあいさつに見られる礼儀正しさに、伝統を見る卒業生も少なくない。同窓会会長の太田惠康(しげやす)さん(78)(江戸川区平井、56年=昭和31年=卒)は先日、同じ町内で今年5月に亡くなった卒業生・秋元照子さんの遺品として42年(昭和17年)当時の卒業アルバムを夫の登佐一さんから受け取った。モノクロ写真にはセーラー服姿の女学生がタイプライターの授業を受け、ここから巣立った多くの女性が職業婦人として一流企業で働いたという。「和装も多かった時代にセーラー服はあこがれの存在だったと聞く。秋元さんは110周年も楽しみにしていて急逝は残念だった」と太田さんは語る。写真の一部は、記念式典の当日にスライドで紹介された。

記念式典には、全校生徒を含む約640人が出席した。髙橋進校長は「幾多の苦難と曲折を経て今日磐石の重みをもって揺るぎないものとしてあるのは、先人の英知、地域社会、歴代校長、教職員、生徒たちが一丸となって学校の隆盛に努めたからにほかならない」と述べ、1万4000人を超す卒業生が社会を支えていると語った。生徒会長の三村優莉愛さんは「伝統は引き継いでまいります」と、全生徒を代表して力強い決意を示した。記念行事では、活躍する卒業生の一人として58年(昭和33年)に卒業した山一興産(江戸川区西葛西)の柳内

スライドで卒業アルバムの写真も紹介された(10月31日、東武ホテルレバント東京)

スライドで卒業アルバムの写真も紹介された(10月31日、東武ホテルレバント東京)

光子社長が登壇し、後輩たちに激励のメッセージを送った。最後に吹奏楽部の演奏に併せて開校から現在までの歩みを伝える映像がスライドで披露された。