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江戸川病院で外科手術体験

 子供たちに医療・医学への興味を持つきっかけにしてほしいと江戸川病院(江戸川区東小岩)で8月24日、小学5年から中学2年までを対象とした「外科手術体験キッズセミナー」が開かれ、24人が参加した。同セミナーは今回で2回目の開催。
 子供たちは、医師が実習や手術で実際に使用する道具などを使い、縫合や手術を模擬体験。加藤正二郎副院長・整形外科部長をはじめ、外科、整形外科の医師、看護師らが指導にあたった。
 手術着に着替えて準備した子供たちは初めに全員でスポンジ素材の皮膚模型を使って皮膚縫合に挑戦。釣り針のような形をした縫合用の針をはさみやピンセットで操るのは難しく、緊張のあまり息を止めてしまい、1針ごとに「はぁ~」と深く呼吸する子や、コツをつかんできれいな縫い目を仕上げる子など様々。
 その後は、4グループに分かれ、ギプスを使わずに骨折を治療するときなどに使う「骨プレート」の固定と抜去、腹腔鏡下手術、血管吻合(ふんごう)、人工膝関節置き換え術を体験。腹腔鏡下手術では、シミュレーターで電気メスを使って胆のうを切除する胆石の手術に挑戦し、出血も少なく無事に終えると、周りからは思わず拍手が起こった。
 骨プレートの固定や膝関節の置き換え術では、骨の模型などに実際にドリルを使って穴をあけたり削ったりすることにも挑戦。グループで協力し合って課題をやり遂げると、子供たちは安堵(あんど)と達成感で笑顔を見せた。小学6年の松丸枝里香さん(同区東小岩)は、「音も大きくて、ほかの人がやっているときは少し怖かったけど、やってみたら面白かった。(医療への道も)少し考えるようになった」と話していた。
 加藤副院長は、「外科医はとても不足しているが、実はやりがいのある面白い仕事。小中学生たちが、外科の具体的なところに近づいた体験ができる場がもっとあれば」と話していた。