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江戸川区に「べてる」がやってきた

 6月10日、江戸川区のタワーホール船堀に北海道浦河町から「べてるの家」のメンバーと、北海道医療大学教授でべてるの家理事の向谷地生良さんがやってきた。浦河べてるの家では、精神障害などを抱えた当事者たちが、様々な悪条件を好条件として生かし、「日高昆布」の袋詰めをして地域のために働いている。
 べてるは「当事者研究発祥の地」、めざしたものはただひとつ、「どんな病気や障害を持った人でも人として尊敬され、一人の町民として役割を持って暮らすことができる」。そこには、ユニークな「べてるの理念」があり、▽三度の飯よりミーティング▽自分でつけよう自分の病名▽安心してさぼれる職場つくり▽偏見差別大歓迎▽利益のないところを大切に▽弱さを絆に、など。なぜか、この不真面目とも思われるユニークな理念が、不思議とべてるの家の利益につながっているようである。
 さて、この日、演壇に立ったメンバーの一人亀井さんは、幻聴に悩まされ、人のマバタキが声(カチカチ・ちかちか)になって聞こえてくるという。また、世界が自分を怒っている感覚(アホ・怖い怖い)になるという。そこで亀井さんは、そういう状態になっても働きやすい状態をつくる「当事者研究」を開始した。
 自分をコントロールできるように、楽しかったこと・有意義なこと・褒めてくれたことをノートに書き込み、皆から好かれる状態をつくった。これで皆にわかってもらえる感覚にするようである。そして、悩ませる「幻聴」を「幻聴さん」に変え、「幻聴さん」に優しく丁寧にお願いし、一緒に出勤するという。 べてるでは、今も当事者の働きやすさの研究を続けている。
 今回、べてるのメンバーを招いた江戸川区にある精神障害者家族の会「まどか家族の会」 では、べてるに魅せられた〝べてるウイルス感染者〟がたくさんいるという。今回の企画で、また、たくさんの感染者が増えるのではないでしょうか!(社会福祉法人)浦河べてるの家は電話0146・22・4612
http://urakawa-bethel.or.jp/
まどか家族の会電話3636・5430(代表、西方さん)