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江戸川に物産直売所オープン 島村商店と白鷺特別支援学校が連携

 西小松川産のシイタケはいかが? 株式会社島村商店(江戸川区松江)が、都立白鷺特別支援学校(同区東小松川)と連携して7月10日、シイタケや地方の物産品を販売する直売所「までいマーケット」を同社の自社ビル1階(同区西小松川町22の4)にオープンした。ビル2階には約150坪の〝シイタケ農場〟があり、3500個もの菌床が並んで何とも不思議な光景を見せている。
 同社がシイタケ栽培を始めたのは昨年2月。生産品はこれまで同校や江戸川区内の小・中学校の給食用として卸してきたが、直売するのは今回が初めて。袋詰めされたその商品名は「優しいしいたけ」。採取したシイタケは、同ビル屋上のビニールハウスで4、5日天日干しすることから、袋に貼られた商品シールには「江戸川の風と太陽に抱かれ愛情いっぱい育ちました」の文字が添えられている。
 直売所の名の「までい」は、元々「両手」を指す言葉が転じて「手間を惜しまず丁寧に」という意味になった東北の方言。この直売所のもう一つの特徴は、特別支援学校との連携だ。生徒にとっては就労体験の場であり、学校の作業実習で作った商品の販売や作品展示の場でもある。初日の10日は、作業実習の農耕班が育てた鉢植えを販売し、陶工班の陶器や、美術の時間に描いた絵などを展示した。オープン前からシイタケの生産者として参加していたが、直売所ではさらに店員として接客や販売も行い、就労体験の場が広がった。同校の山口学人(まなんど)校長は「とてもいい場所を提供していただいた。一気にではなく、じわじわと地域に根ざしていければ」と話す。
 以前から同校と親交がある同社の嶋村文男社長は、社会的弱者も一般の人とともに生活し、活動することが正常な社会のあり方とする「ノーマライゼーション」の考え方に立って直売所を開いたと説明し、「夢は一歩ずつ近づいているな」と喜ぶ。
 そのほかにも、同社が棚田を持つ千葉県鴨川市畑地区の野菜を始め、江戸川区と姉妹都市提携する山形県鶴岡市の乾麺、茨城県つくば市の無農薬ブルーベリー、青森県弘前市の「奇跡のりんごかりんとう」など個性的な品々を販売。「シイタケはしっかり天日干ししているので、味はいいと思います」とアピールする同社の澤村隆さんによると、今はまだ直売所の営業日が不定期だが、学校と相談して決めていく予定で、同社の「ホームページ上でも告知をしていければ」という。