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柴又で川柳一色の1日過ごす 葛飾「川柳葛の会」が年に1度の吟行会

 葛飾区の川柳愛好家グループ「川柳葛(くず)の会」(葭田(よしだ)忠正会長、会員17人)が同句柴又で5月28日、町を歩いて目にしたもの、感じ取ったことなどを川柳にしたためる吟行会を開いた。また、宿題の「スカイツリー」の作品の選も行われた。
 同会は発足から1年間、区のサポートを受けた後、2010年4月から自主運営を始め、現在は、毎月第4月曜日に同区立石のウイメンズパルで開く勉強会を中心に活動している。
 吟行会は、会員同士の親睦を深めることなども目的に年に1度実施。今回は午前11時に新柴又駅に参加者13人が集合。
 「浅間山噴火川流溺死(できし)者供養碑」のある柴又帝釈天題経寺墓地や、蕎麦(そば)打ち職人が技術の上達を願って参るといわれる、柴又七福神のひとつの医王寺などに立ち寄りながら柴又の町を歩き、山本亭で句会を開いた。
 句会では、吟行で浮かんだ川柳(嘱目吟)(しょくもくぎん)を1人6句ずつ詠み、勉強会の講師で葛飾川柳連盟会長の田中八州志さんと、葛の会顧問の中嶋修さんが選者となって優秀句を選んだ。
 最優秀句には選者がそれぞれ「江戸っ子のソバ好き偲(しの)ぶ蕎麦地蔵」(日笠良子)、「浅間まで波打ち返せ溺死の碑」(腰原良吉)を選んだ。
 また、作品を会員同士が互いに評価し合う「互選」や、持ち寄った宿題の提出なども行われ、葭田会長は「会報をリニューアルしたばかりで、うれしく力の入った吟行会でした。まだ3年ほどの会ですが、『他の川柳大会などにも出かけて刺激を受け、感性を磨いていきましょう』と話しました」と川柳一色の充実した1日を振り返った。
 この日、宿題として1人3句ずつ提出した「葛飾から見たスカイツリー」をテーマに創作した川柳の中から、「矢切り舟スカイツリーを棹(さお)と見る」(小池主計)、「堀切でツリーを背のび見る菖蒲(しようぶ)」(井上きよし)、「七曲りスカイツリーと鬼ごっこ」(葭田忠正)など20句を講師の田中さんが選んだ。
 この20句は、6月15日から7月15日頃まで柴又帝釈天参道の老舗料理店「川千家」のショーウインドーに2回に分けて掲示される(7月1日頃一部入れ替え)。