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東小松川小でレンコンを収穫

泥にまみれて収穫。ハスの芽を傷めないように大人の指示に従って掘り出す

泥にまみれて収穫。ハスの芽を傷めないように大人の指示に従って掘り出す

 東小松川小でレンコンを収穫 

 敷地内に蓮田(はすだ)がある江戸川区立東小松川小学校(江戸川区東小松川、菅原修校長、児童707人)で、10月29日にハス掘りが行われ、子供たちが泥の中のレンコンを掘り上げた。

 ハスの栽培は、明治中期から稲作に代わる農作物として江戸川区内で盛んに行われ、昭和40年代の区画整理事業で宅地化される時期まで続いた。東小松川小では、地域学習の一環として学校周辺の蓮田が区画整理で消滅した2年後の1972年に体育館裏に蓮田を作り、1991年の50周年記念事業による改修工事後から本格的な栽培を行っている。活動の継続には、かつてこの地域でハスを出荷していた大野一男さん(87)(江戸川区東小松川)らが栽培技術の指導などで近隣の松江第一中学校と同校に協力してきたことも大きい。

 鉄筋コンクリートで底を固めた深さ90㌢の蓮田は、4月下旬に種バスの植え付けを行い、10月下旬から11月にハス掘りを行う。年に2回、地域の協力者や先生と一緒に蓮田に入ることができるのは4年生で、希望者をジャンケンで決めるほど人気だという。

 29日の収穫作業は、胸まである作業用のズボンを着用した児童らが交代でハス掘りに挑戦し、他の学年の児童らは順番に作業の様子を見学した。身動きにも苦労する粘着性の高い泥の中でハスを見つけることは難しく、「出る直前にレンコンらしきものを踏んで“惜しい”と思った」と話す男の子もいた。掘り出したレンコンは、挟み揚げにして給食で提供された。

 同校では、新しい取り組みとして来春の植え付けから、長さ180㌢のアクリル水槽を使用した観察ケースを蓮田の横に設置し、種バスの一部を植えて成長過程の可視化を試みる。今年度は菅原校長が小型のケースを作成し、水と泥を入れて実験したところ地下茎の先端に小さなハスをつけ成功した。同時に来年度からはポリ容器を使った種からの栽培にも挑戦し、クラス単位でのハス栽培計画も動き出す。「間近に見、実際に育てることでこれまで以上に子供たちの関心やかかわり方を深めたい」と菅原校長は語る。