top

東京理科大学長が講演

「世界は“面白い”で満ちている」

東京理科大学長が子供たちに語りかける

 

 葛飾区東金町の金町地区センターで昨年12月14日、東京理科大の藤嶋昭学長の講演会「世界は『面白い』で満ちている」が開かれ、小中学生やその親、地域の人たちら約200人が会場を埋めた。

 この講演会は、「金町地区

質問に並ぶ小中学生たち。藤嶋学長は「素晴らしい質問ばかり。私も勉強しなければいけないな」と熱心な子供たちを笑顔で歓迎

質問に並ぶ小中学生たち。藤嶋学長は「素晴らしい質問ばかり。私も勉強しなければいけないな」と熱心な子供たちを笑顔で歓迎

地域ふれあい勉強会」として、金町地区の3つの組織(青少年育成金町地区委員会、金町地区センター運営協議会、子ども会育成会連合会金町ブロック)が連携し初開催したもの。藤嶋学長は光触媒反応の発見などで知られる日本屈指の化学者の1人。この日は集まった子供たちに気さくに語りかけた。

 始めに、藤嶋さんが監修した子供向けの本「世の中の不思議400」からの引用で「橋の入り口はどっち?」と子供たちに質問。その答えとして、橋名板が漢字で書かれている方と説明し、また出口側の橋名板の平仮名に濁点を使わない理由は「川の水が濁っては困るからでしょ」と解説すると、場内の人たちから驚きと納得の声が漏れた。次に自身の著書「時代を変えた科学者の名言」に触れ、ガリレオやニュートンなど数々の偉人たちの功績について駆け足で紹介した。

 藤嶋さんが現在の研究の一つとして話したのは「光道管」を使用したプロジェクトで、「太陽の強い光を部屋の中へ持っていこうというのがテーマ」。これが可能になれば「太陽電池を地下に設置できる。日照問題もなくなるかも」と藤嶋さん。また、デング熱やマラリアの広がりを防ぐべく開発に取り組む「光触媒蚊取り器」は、炭酸ガスを発生させるもので「酔っ払ったお父さんが寝てるのと同じ状態」と話して会場を笑わせた。2週間前の実験では冬季にもかかわらず400匹の蚊を捕獲したという。そして最後にスライドで見せたのは、鶏卵よりも大きく甘いというイチゴの写真。光触媒の水処理技術を使って水耕栽培で育てたもので、会場からはその大きさに驚きの声があがった。

 講演の終了後は大勢の子供たちの質問に順番に答え、著書をプレゼントした藤嶋さん。司会を務めた金町地区委員会会長の黒沢富子さんは「非常にかみ砕いて分かりやすく、いいお話だったと思います」と、子供たちが最後まで講演に集中していたことを喜んでいた。