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東京スカイツリー開業を前に3日間で墨田区民3万6千人招待

 5月22日の東京スカイツリー開業までのカウントダウンも残すところあとわずか。新タワー建設計画の発足から9年、墨田区が建設地に決まってから6年の歳月が流れ、世界一の電波塔を抱える施設がいよいよ動き出す。

 歓声や誰かを呼ぶ声であふれ返る展望台は、オープン後の情景を想像させた。5月3日から5日までの3日間、墨田区民向けのスカイツリーの内覧会が開かれ、3万6000人が天望デッキ(第1展望台)に招待された。
 報道陣の取材が認められた初日の3日は、朝から本降りの雨に見舞われた。雲に覆われたスカイツリーに、集合した区立小・中学校の児童・生徒らもやや複雑な表情で順番待ち。この日に限り、入場の際も正面からではなく、東街区の内部を通って団体フロアまで向かい、4階から順次、天望デッキに昇った。「テンション上がらない」と、浮かない顔をしていた男子中学生も、天望シャトルに乗り込み350メートル地点に到着すると元気を取り戻した様子だった。
 雨天時の景色は、雲の切れ間から街並みがわずかに現れる程度だったが、「自分が通った小学校の近くの公園を見つけた」と、本所中学校(墨田区東駒形)2年生の野口真央さん。エレベーターから窓に駆け寄った児童が「雲? 雲? 真っ白!」と声を上げる姿も見られた。
 〝真っ白〟な窓の代わりを果たしたのは、映像表示端末「東京時空ナビ」だ。52型の大型モニター3面分の画面に、晴天時に見える展望台からの風景の画像が現れると、子供たちは自分の家を探そうと顔を近づけていた。
 また、雨の日限定で上映する「パノラマスクリーン」の前では、花火などの映像に向かって、子供たちが持参したカメラを一斉に取り出した。景色の撮影に挑戦していた外手小学校(同区本所)6年生の稲坂黎君と片外(かたほか)翔君は「曇っていて残念。また来たい」と語った。
 この日は、小・中学生ら約7360人、高齢者・障害者2000人、約8・4倍の倍率で当選した区民招待者のうち2500人が天望デッキからの眺望を味わった。