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本所地域プラザが開館

 地域住民が建設計画にかかわり、運営も担う本所地域プラザ 「BIG SHIP(ビッグ シップ)」(墨田区本所)が、10月1日にオープンした。スポーツジムや多目的ホールなどの有料施設は15日から使用が可能になる。
 「地域プラザ」は、墨田区が掲げる「協治(ガバナンス)」の考え方に沿って建てられた施設で、従来の公民館などの建設と異なり、町会関係者や有志が計画段階から行政との協議に参加して、住民の要望を吸い上げながら施設の方向性を決めていく。4月に開館した八広地域プラザ「吾嬬の里」に続いて区内で2番目の開設となる本所地域プラザは、2008年に結成した「本所地域プラザ運営委員会」が今年4月に法人格を取得し、「一般社団法人地域プラザBIG SHIP」として運営も引き継いでいく。
 地上5階建ての建物は船の帆をイメージした外観で、かつて墨田区の本所一丁目出張所とリサイクル用品会社の倉庫があった約1700平方㍍の土地に建てられた。8種の機械が使えるスポーツジム、緑化スペースのある屋上、音楽スタジオや調理室などを備え、玩具・本で遊べる親子スペースや自習コーナー、カフェなども併設する。理科実験ができる「学び合い体験室」もあり、理学博士の運営メンバーによる子供向けの実験教室開催も予定している。
 同法人代表理事の山中みどりさん(74)によると、船をテーマにした名称には、「夢・知恵・力を持って乗り込んで未来にこぎ出す」という思いが込められている。地域に眠る人材の発掘から始まり、会社組織を離れたシニア世代が様々な才能を発揮したことで、多用途に対応できる施設が完成した。特に“面舵(おもかじ)”を示す「スターボードホール」の愛称がついた多目的ホールは、コンサート会場に匹敵する音響設備を備え、音楽イベントも自信をもって開けるという。
 本所地域はこの3年で人口が増加し、現役世代の割合が上昇している。1日に見学に訪れた人たちには、小さな子供を連れた母親たちも少なくなかった。今後は世代間交流の場としても活用される。「本所を好きだ、という共通の気持ちでこの場所を作ってきた。手弁当で5年間一緒にやってきた仲間が私の一番の自慢」と山中さんは言う。