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朝倉彫塑館が再開

 2009年から保存修復工事で閉館していた朝倉彫塑館(台東区谷中)が10月29日、約4年半ぶりに再開した。
 朝倉文夫(1883~1964)は明治から昭和の日本彫塑界をリードした彫塑家で、400点に及ぶ肖像彫刻を制作。1948年に文化勲章受章。同館は自ら設計・監修したアトリエ兼住居で、没後67年から一般公開。86年に台東区に移管された。
 今回の工事は2008年に同館の敷地全体が国の名勝に指定されたのを受けて行われ、国の登録有形文化財でもある建物の保存修理、耐震補強とともに、朝倉が晩年を過ごした昭和30年代後半の建物と庭園の姿への復元を目指して進められた。
 アトリエは床板を1枚1枚貼り直して漆を重ね塗りし、照明器具は写真をもとに復元。大作を制作する際に作品を上下させる昇降台も動かせるように修復した。また、応接室の壁を赤い繊維壁に、「素心の間」は室内を黒い砂壁、廊下を赤い砂壁に復元。同館を代表する「朝陽の間」は壁の上塗りに使われている瑪瑙(めのう)を回収、洗浄し、再度塗り上げるなど、細かい作業を重ねた。
 同館では12月26日まで、リニューアルオープン記念展示第1期「朝倉文夫 交流の書画」を開催中。午前9時30分~午後4時30分(入館は4時まで)。月・金曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、特別整理期間は休館。入館料500円(高校生以下250円、未就学児無料)。問い合わせは同館電話3821・4549。