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改築校舎で救出訓練 春江小で園児354人参加

 小松川警察署が、改築工事中の江戸川区立春江小学校(江戸川区瑞江)校舎を利用した「被災者救出救助訓練」を5月2日に実施した。
 訓練は大規模地震発生に伴う建物倒壊を想定したもの。春江小学校は校舎改築事業が進行中で、解体工事を前にした旧校舎の活用は、地域を巡回する警察官の情報をもとに同警察署が江戸川区教育委員会と折衝を重ねて実現した。
 救出救助訓練の中心になったのは、小松川警察署救助部隊や昨年9月に発足した警視庁災害対策課の特殊救助隊で、小学校の近隣にある明聖第三幼稚園(同区瑞江)の園児354人も要救助者役として参加した。
 2日に行われた訓練は、地震発生により倒壊した幼稚園に園児が取り残されているという想定で、最初に110番通報を受けた同署員が現場に急行し、1階に取り残されていた年中・年少組の園児たちを救出した。続いて余震の発生で上層階の捜索が困難になったという展開により、無線連絡で駆けつけた特殊救助隊が登場した。隊員の一人が警備犬「ヤード号」を伴い屋上から縄を使って2階に入り、3階に取り残されていた年長組の園児たちを〝発見〟し、出入り口まで避難誘導した。
 最後に、身動きのとれない重傷者を載せた担架を、3階窓から地上に張った救助用ロープを使ってゆっくりと降ろし、救出作業は終了した。窓から担架を出す作業では、避難を終えて校庭で見ていた園児たちから「がんばれ!がんばれ!」とという声援が飛んだ。
 年長組の永谷もも子ちゃん(5)は、「(2階建ての)園舎で行ういつもの避難訓練よりたくさん階段を降りた。今日は楽しかったけど本当の地震では津波が来るかもしれないし、訓練をちゃんとやりたい。」と感想を述べた。