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座って見上げる東京スカイツリー

 街歩きで疲れた体をいたわる「おもてなしベンチ」60基が墨田区内の公園などに5月末から設置される。
 この取り組みは、東京商工会議所墨田支部(墨田区江東橋)が、東京スカイツリーの開業を記念して実現した。同区を訪れる観光客を温かく迎える区民の「おもてなしの心」を形にしたものとして、同支部と会員企業が費用を負担し、60基のベンチを同区に寄贈した。
 設置場所は、区内11の公園と北十間川遊歩道(オリンピック前8基、「花王」前2基)で、いずれも「座ってスカイツリーが見える場所」に置かれるといい、5月31日に錦糸公園で行われる除幕式に向けて準備が進められている。
 「ベンチ」の背中に付けられる記念プレートには、寄付をした会員の事業所(者)の名前のほかに東京スカイツリーに寄せる思いや、訪れた人へのメッセージも刻まれている。
 「60周年を迎えました。スカイツリーのように愛される会社をめざし奮闘中!」といったものや、「六(む)つまじく三(さん)さんと輝く四(し)季の町墨田…」のように634メートルの高さにかけた粋な語呂合わせなど、地域の企業や事業者の顔が浮かぶようだ。
 「細い路地が多い墨田区では街歩きが観光の中心になると思われ、一方で区内の公園に腰掛ける場所が少ないことは従来からの課題でした。歩き疲れた体を休めてもらおう、とベンチの設置が実施委員会で決まりました」と、ベンチ事業の実務を担当した同支部主査の居城衣織里さんが経緯を語る。
 メッセージの一つには、こんなものもある。「名もない1日も東京スカイツリーを見に来た特別な1日もどちらも幸せな愛すべき1日」。どこにあるか気になったら、墨田の街を歩いて探してください。