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店舗シャッターに楽しい絵描く 曳舟たから通りの商店街

 墨田区京島・文花地域の「曳舟たから通り」を含む京島南町会で、通り沿いの店舗のシャッターに絵を描いて雰囲気を明るくし、防犯にも役立てようとする取り組みが進んでいる。
 京成押上線曳舟駅そばの線路から南東に伸びる曳舟たから通りは、細い車道に沿って商店が両脇に建ち並ぶが、夜になると店はほとんどシャッターを降ろし、一帯は静まりかえる。昭和30年代の最盛期には、京島3丁目の「キラキラ橘商店街」と併せて昼夜を問わず人でにぎわう商店街だった、と店主らは語る。
 そんな〝シャッター通り〟をイメージアップさせたいと、京島南町会は地元の学校や子供会にも呼びかけ、シャッターを楽しい絵で飾る取り組みを始めた。ペンキ代などの実費は、東京都が地域の課題を解決するための取り組みなどを支援する「地域の底力再生事業」の助成を受けているが、企画の大部分は町会の有志がボランティアで進めた。
 通りの雰囲気が明るくなれば犯罪防止にも貢献できる可能性がある、と向島警察署も協力し、防犯アドバイザー(生活安全課所属)の田﨑登さん(61)は毎回の作業にも参加し、今では子供たちから「おまわりさん」として私服姿でも認知されているという。
 シャッターへの色塗りは1月から始まり、墨田区立文花中学校の美術部が4枚、同区立曳舟小学校の4年生が2枚分のシャッターを担当した。2月17日に行われた同町会の子供会による塗装作業では、豆腐店のシャッターに大きな木のイラストが線で描かれた。続いて汚れ防止用に雨具を身につけた子供たちが、「高い所を塗ったら首と手が疲れた」などと言いながら交代で筆を動かした。
 この企画の推進者で町会長の大谷和美さん(68)は「業者に頼んで絵を描いてもらうのは簡単だが、それでは地域に何も残らない。各シャッターは、デザインも含めて学校や子供会に任せ、小学生の作品もプロに負けない出来栄えになった」という。3月末までに12枚の絵を完成させる。