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年取ったら思いきり生きようよ!

 日本コロムビアからファーストCD「奪っていいわ」で3月に歌手デビューした「Kiyoshi」(きよし)さんは、今年65歳。墨田区鐘ヶ淵や埼玉県越谷市で会社を経営しているが、「年取ったら思いきり生きようよ」と自分にも周囲の人たちにも言い聞かせて歌手に挑戦した。
 自分が書いた「想い」という詩に作曲家がメロディーをつけ、インディーズでCD化されたことはある。が、歌手になれるとは思わなかった。きっかけは、野上こうじさんのディナーショーを見に行ったことだ。歌うことで客をこんなに楽しませることが歌手にはできるのか、と感銘を受け、その場で49歳の野上さんに弟子入りした。
 もともと行動派だ。父は建材会社を営み、男ばかりの三人兄弟の末っ子として浅草で生まれ、20歳の頃、父や兄たちに指図されるのが嫌でプロゴルファーを目指した。千葉県でのアシスタント時代の同期にはジャンボ尾崎がいる。最後には断念したが、実家には戻らず「わが道を進んだ」。
 そんなKiyoshiさんを「人生がカッコイイですよ、そのままで絵になる人」と野上さんはいう。その野上さんがパーソナリティーを勤めるレンボータウンFM(江東区木場)の歌番組に9月23日、Kiyoshiさんは出演した。革ジャンにサングラスという「コワモテ」の出で立ちだ。もう一人のパーソナリティー・大門裕子さんが「ダンディー」と何度も口にする。が、「かわいい年寄りと言われるのが嫌いなだけ」とKiyoshiさんは照れながらサングラス越しに微笑(ほほえ)んだ。早速CD「「Kiyoshi feat. Risa『奪っていいわ』」がかけられると、デュット曲で、「コワモテ」の雰囲気からは信じられないほど甘い歌声だった。
 独立独歩で会社を営み、苦労しながら生きてきて65歳。「思いきり生きようよ!」と自分にも他人にも呼びかける歌手挑戦は、これからも続く。

*「奪っていいわ」はレコード店のほか各種音楽サイトの着うた配信でも入手できる。