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平井二小で“閉校の会”

天然芝の校庭で最後の打ち上げ花火

平井二小で“閉校の会”

 

マーチングバンド

吹奏楽の演奏で式典が始まった

江戸川区では初めての学校統合により3月末で閉校となる江戸川区立平井第二小学校(江戸川区平井)で3月5日に「閉校の会」が開かれ、在校生75人を含む335人が出席した。

校旗返還1

坂口校長(左)から多田区長に校旗が返還された

平井第二小学校は、東洋製線株式会社(千葉県八千代市)の工場移転後に建設された集合住宅に住む子供たちの通学先として1977年(昭和52年)9月に開校した。校舎の横を旧中川が流れ、区内唯一の天然芝の校庭が地域のボランティアによって維持されている。

江戸川区では、長く増加が続いた年少人口が近年減少に転じ、将来の児童・生徒数の減少を見越して区立小・中学校の再編に踏み切った。同区清新町では清新第二小、第三小を統合して4月から「清新ふたば小」として再出発する。平井第二小は閉校後、児童の7割は統合先の平井南小に通うが、希望により平井小や平井西小、小松川小に通う子もいて分散する。また、「下の子は入学後の5月に閉校予定を知らされた。意見を述べる場もないまま物事が進み、割り切れない気持ちが残る」と、複雑な思いを抱く保護者も少なくない。

最後に風船を大空に向かって一斉に飛ばした

最後に風船を大空に向かって一斉に飛ばした

5日は、卒業生、歴代校長や旧職員、地域の学校関係者らが集まり、5・6年生の吹奏楽の演奏が開会に先立って披露され、あいさつに立った坂口幸恵校長は38年間の歴史を振り返り、「〝小さな学校の大きな教育力〟を合言葉に全職員で教育にかかわってきた。平井二小の子供たちは粘り強く、だれとでも仲良くできる子なので、その良さを新しい学校でも発揮してほしい」とエールを送った。若鳩の校章をつけた校旗は校長から多田区長の手に返還され、区長は子供たちに「残念、寂しいという気持ちの子も多いと思うが、時代の変化に応じて教育環境も変わらざるを得ないことを理解してほしい」と語りかけた。

会の終盤では、全児童が呼びかけで学校生活の思い出を語り、「いのちの歌」や「ひろい世界へ」の力強い歌声が体育館全体に響いた。

閉会後、38年前の開校が打ち上げ花火で始まったことにちなんだ結びの花火を天然芝の校庭で打ち上げ、児童は手に持った風船を大空に向かって一斉に飛ばした。