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山田五郎さんは少々過激?

 新タワーの着工と「東京スカイツリー」に名称が決まったことを記念して八月三十日、「新タワー建設推進協議会」(高橋久雄会長)が墨田区役所(同区吾妻橋)でトークショーを行った。テレビ東京の「出没! アド街ック天国」などで知られる評論家、山田五郎さんが進行役をつとめ、山崎区長や高橋会長、宮杉欣也東武タワースカイツリー株式会社社長のほか、佐世保観光コンベンション協会の元企画・イベント課長、永井美穂子さんや日本相撲協会の鈴木綾子広報室長、すみだ親善大使の子安成美さんなど多彩な顔ぶれがそろい、新タワーをめぐる地域の今後について語り合った。

 トークショーは、六月に決定した名称「スカイツリー」の感想から始まり、「やさしい印象の“ツリー”に“スカイ”が入ることで世の中に大きく羽ばたく印象が加わって良い」と宮杉社長が語る一方で、「“江戸”“大江戸”などのイメージがあり、末尾に“タワー”“塔”などがつかない『東京スカイツリー』は全く頭になかった」という山崎区長の“本音”も聞かれた。

 新タワーによる地域経済活性化の期待については、名産品「佐世保バーガー」の大ヒットを導いた経験を持つ永井さん(現在は墨田区在住)が「佐世保バーガーは売り込みに動かなければいけなかったが、どこからでも見えるタワーは人が自然と集まるからうらやましい」と有利さを強調。大相撲のような既存の観光資源でも「ちゃんこミュージアム」(両国にぎわい祭りの企画)など新たな見せ方で人をひきつける必要があること(鈴木さん)や伝統工芸品が女性の購買力を刺激できる可能性(子安さん)など、女性の視点からもそれぞれの考えが語られた。

 このほか、東京商工会議所墨田支部会長として地元の経済界に詳しい高橋さんが、自分を前面に出していくことを苦手とする地域企業の特性を取り上げると、山田さんも「とっつきが“シャイ”」と取材先が恥ずかしがって対応を渋られた経験を語り、山崎区長は「“腕を見てくれ”という職人のまちで長くやってきたからだろうが、効果的なPRの仕方を学ぶ必要は感じる」と答えていた。また、山田さんは「自分たちがまちを動かしているんだ、という意気込みが町を活性化させていくと思う」と、行政任せでは面白いものができないことを強調していた。

 突発的な豪雨の影響で隅田川を臨む屋外のテラスから急きょ会場が移された関係からか、音響が悪く出席者の話が聞き取りづらい場面もあったが、約三百人の参加者は熱心に耳を傾けていた。四歳の美菜海ちゃんと参加した永吉克枝さん(32)(同区立花)は「出演者に興味があって聞きに来たが、佐世保の話など幅広い話題で楽しめた。新タワーによって町が変化することは娘と楽しみにしている」と話していた。