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小松川小で「ふさふさの森」 立命館大学院生がワークショップ

 1万本のビニールテープを垂らした空間を子供たちが自由に使って居場所を作るワークショップ「ふさふさの森」が11月17日、江戸川区立小松川小学校(江戸川区平井、清澤好美校長、児童数356人)で開かれ、同校の「すくすくスクール」の33人が参加した。
 日本建築学会が今年6月に港区内で開いた第2回「子どものまち・いえワークショップ提案コンペ」で最上位に選ばれた立命館大学チームの企画を実現した。コンペでは子どもが身近な環境を考えるきっかけを作るアイデアを学生から募り、公開審査で優秀賞を獲得したグループの企画案を実施する際に補助が出る。
 立命館大学チームのワークショップは、滋賀県草津市のびわこ・くさつキャンパスで学ぶ理工学研究科の大学院生が中心となり、博士課程の松宮かおるさん(26)が、母の文子さん(64)が教諭を務める小松川小の協力を得て開催した。
 「ふさふさの森」は、会場の体育館に学生らが事前に半透明のスズランテープ約1万本を垂らしたネットを上から張って作った。当日は、グループごとに子供たちが気に入った場所のテープを切ったり結んだりして空間を作り、テーブルやクッションなどで居心地の良い場所として整えた。
 子供たちは、テープを結んで通路を作ったり、楽器や紙コップをつるしてみたりと、自由な発想で空間のアレンジを楽しみ、完成後は交代で各部屋を訪ねて回った。
 入り口付近のテープを三つ編みにした佐々木さくらちゃん(8)は「切ったりしていくうちに部屋ができていくのが面白かった。今日はたくさん三つ編みをした」と話していた。
 松宮さんによると、この企画は、一般的な建築が柱・壁・屋根を順に加えていく「足し算」の作り方なのに対して「密にあるものをくりぬいてつくる〝引き算の空間づくり〟を体験してほしい」「半透明のひもで仕切られた曖昧な境界の不思議な感覚を伝えたい」といった意図があるという。