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小松川・パルプラザ商店街 10店舗のシャッターアート完成

 都営新宿線東大島駅・小松川口の都営住宅などマンション群の中にあるパルプラザ・ショッピングセンター(江戸川区小松川)で、2月24日から3日間かけて千葉大学の学生らが6店舗のシャッターに絵を描いた。防犯対策や地域活性化をめざして2008年から始めた事業が、一時の中断を経て再開し、“定休日でも楽しい場所に”という店主らの思いが形になった。
 パルプラザ・ショッピングセンターは、集合住宅の1階部分に中庭を囲んで21店舗が並ぶ。地域の連携不足や商店街の活性化などの課題を解決したいと、同商店会副会長の原芳伸さん(56)を中心に、「まちの駅」参加や空き店舗への休憩所の設置、月1回、中庭でパーティーを開くなど多様な企画を実行してきた。
 シャッターアート事業もその一環だ。原さんと「まちの駅」参加事業で知り合った木村幸弘さん(30歳、同区小松川)が、デザイン専門学校などの卒業生を紹介し、08年にメンバーが集まった。デザインは、植栽に植えられたハイビスカスにちなんで「南国風」とし、09、10年に4店舗のシャッターに絵を描いた。
 ところが、絵の担当者が転勤などで活動の継続が難しくなり一時中断。木村さんも大阪への転勤で関われなくなった。一方、原さんが知り合いを通じて出会った千葉大学工学部の社会人学生として地域活性化策などを学ぶ森田直之さん(34歳、同)がこれを知り、同じ授業の学生らに呼びかけ、有志14人と講師の西田直海さんが応じた。その後、転勤先から帰京した木村さんも「気になっていた」と再び加わり、初回の原画担当者と連絡を取るなど協力した。
 先月24日から始まった6店舗のペイント作業は、店が閉まった夜間や午後遅くからの作業が中心になり、日中は近隣に住む小松川第二中学校の生徒も4人参加した。絵のデザインは、事前に学生が各店舗に聞いて「看板犬のプードルを入れて」「一見して歯科とは分からない方がいい」などの声を取り入れ、動物たちの持つ小道具や背景に生かすかたちで全体を決めた。
 26日夜に残り3枚が完成した。終了間際、千葉大の疋田真(まお)さん(19)は、「(寒さや疲労はたまっているが)作業中に子供たちが『すごいね』と声をかけてくれた時は、やってよかったと思った」と語った。森田さんも、「絵を描く作業に参加した中学生が商店街の人と顔見知りになるなど、地域のつながりに大学生が関われたようでうれしい」という。