top

小学生が危機管理の大切さを学ぶ

カメラを仕込んだACアダプターから撮影した映像をスクリーンに映して、盗撮犯罪の手口の一つを紹介する森さん(中央)

カメラを仕込んだACアダプターから撮影した映像をスクリーンに映して、盗撮犯罪の手口の一つを紹介する森さん(中央)

小学生が危機管理の大切さを学ぶ

東陽小で防犯セミナー

盗撮やネット上の被害に遭わないために 

 身近な犯罪にもかかわらず危険が広く認識されていない盗撮の問題やインターネット使用時の危機管理について子供たちに伝える防犯セミナーが9月19日に、江東区立東陽小学校(江東区東陽、櫛田光治校長、児童547人)で開かれ、6年生84人が参加した。

 セミナーは、公益財団法人日本防犯安全振興財団(江東区森下、佐々木文子事務局長)が、近年の盗聴・盗撮犯罪の低年齢化とインターネットを通じた被害の拡大から、学校関係者の防犯意識向上を図る活動の一環として行った。協力した電波クリーニング販売株式会社(港区北青山)は、盗聴や盗撮犯罪の研究調査、電波探知などが専門で、住宅・不動産情報サイトと提携して女性調査員による被害防止を目的とした入居前の賃貸住宅の盗撮電波調査サービスも展開している。

同社によると、学校や宿泊施設など、人の動きや集まる対象が特定できる空間は盗撮・盗聴に狙われやすい。日用品に小型カメラを仕込む手口は年々巧妙になり、インターネット上に盗撮器具の巨大なマーケットが存在することや、摘発が難しい現状などは知られていない。とはいえデリケートな側面も含むだけに、公立小学校では初めて実施するという子供たち向けのセミナーでは、インターネットを使用する際のリスクの一つとして注意を喚起するにとどめた。

19日は授業開始前に、電波調査のデモンストレーションが行われ、無線従事者免許証を持つ調査員の森ゆかりさんが女子トイレや体育館などを専用の探知機を持って調べた(異常はなかった)。授業では、同社COO(最高執行責任者)の森有生さんが講師として、児童に架空請求や虚偽情報などスマホやインターネットに潜む危険を知る大切さ、他人の写真を無断で撮影してはいけないことなどを、アニメ映像やクイズで伝えた。また盗撮探知機を紹介し、警告音が鳴る状態で室内に仕掛けた盗撮器具を示すと、児童から驚きの声が上がった。 

「盗撮・盗聴の問題はまだ切実感はないが、年齢が進むほどスマホやインターネットに触れる機会は増えるので、被害に遭わないために早いうちから対策を講じるのはよいと思う」と櫛田校長は語る。セミナーを受けた児童からも「まだ現実感がないが将来的なことを考えて気をつけたい」(工藤佑真君)、「家でパソコンを使っているので無料ダウンロードなどの危険についてはこれから気をつけたい」(一沢直起君)といった感想が聞かれた。