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学力定着・向上めざす

 学校五日制の導入に伴う授業時間の減少などで小中学生の学力低下が指摘されるなか、各区の教育委員会では学力の定着・向上を目指す独自の取り組みが見られるようになった。

 土曜日に補習授業実施

       江戸川区

 江戸川区教育委員会は二学期から、土曜日に同区立小中学校で希望する児童・生徒に教員が補習授業などを行う「サタディ・プロジェクト事業」を始めた。月二回が基本だが、各校の状況により弾力的に運用する。一部の学校では保護者や地域住民らが“共育パートナー”として指導の補助に当たる。教員の同事業での出勤分の代休を長期休業(春、夏、冬)中にとれるよう制度を改めた。

 東小岩小と小岩三中が九月十一日に初めて実施。以降、対応できる学校から順次開始し、すでに小学校八校と中学校十二校で行っている。

 夏休みを1週間短縮

        葛飾区

 葛飾区教育委員会は十一月九日、来年度から同区立中学校の夏季休業を一週間縮減し、二学期の開始を八月二十五日からとすると発表した。これで、現状より年間三十時間程度多く授業時間が確保できるという。学力向上のため自治体単位で長期休業を縮減するのは都内初。

 同教委では全区立中学校の普通教室の冷房化を六月末までに完了。夏休みに全生徒を対象に夏季学習教室を行ったところ各校で一日あたり三−四時間、平均十一・三日開催され、過半数の生徒が参加するなど円滑に実施されたことから、夏季に授業を行う環境が整ったと判断した。増加した授業時間の活用方法は各校にまかせるが、学力向上とともに生徒の人間性の育成という観点も考慮される。

 同区立小学校の夏休みの縮減については、普通教室の冷房化の進展なども考慮しながら今後検討する。

 “統一学力テスト”実施

        墨田区

 墨田区教育委員会は、同区立小中学校の全児童・生徒を対象にした統一学力テストを九月下旬から十月上旬にかけて実施した。科目は、小学校が国語、算数、理科、社会(一、二年は国語、算数のみ)、中学生は英語、国語、数学、理科、社会。テストの結果を踏まえて各校ごとの課題を探り、指導方法の改善などに生かすという。

 また、同教委では今年度から全区立中学校で、始業・終業式や定期考査の削減などで授業時間が増やせる「二学期制」を導入。同区立小学校でも来年度から導入する