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奇跡の折り紙作品「龍神」を展示中

 まさに〝紙業(かみわざ)――。3メートル四方の巨大な紙からハサミを使わず完成させた折り紙作品「龍神」が現在、その展開図とともにタワーホール船堀(江戸川区船堀)の1階に展示されている。「折り紙の奇跡」と絶賛する声もあるその作品に足を止めて見入る人も多いようだ。
 「世界一複雑な折り紙」とされるこの作品は、「関東興業株式会社」(同区船堀)の依頼を受け、折り紙作家の神谷哲史さんが3年半の歳月をかけて完成させた。
 同社は江戸川ボートレース場(同区東小松川)の施設所有者で、「龍神」は場内の「アートミュージアム」の常設展示品の一つ。現在、展示スペースの一部がリニューアル工事中のため、昨年11月から1月13日まで場内で展示された後、タワーホール船堀の畑秀夫館長の申し入れを受け、3月までの期間限定で同館に展示されることになった。
 今年は辰(たつ)年だが、同社の小髙均さんによると、期限を決めて制作依頼したわけではないそうで、昨年7月に完成作品を受け取った際に「(神谷さんは)3年半かかっちゃいましたね、と笑ってらっしゃいました」。
 幾何学模様のような実物大の展開図を見ると、構造が非対称になっており、ウロコの部分だけでも1200枚以上と、気の遠くなる工程を経て完成したこの作品は「技巧派の折り紙としては世界一ではないでしょうか。神谷さんの作品の中でも決定版だと思います」(小髙さん)。タワーホールでの展示は3月末までだが、7月以降はアートミュージアムで常設展示される予定だ。