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多国籍の個性派カフェ「ミチス」

 ペット同伴も歓迎の「Cafe michis」(カフェミチス)は、江東区清澄のリーズナブルな多国籍カフェ。オーナーの飯塚由里子さんが実兄の生玉(いくたま)一夫さんと一昨年7月に開店した。明るい店内では時には音楽ライブが開かれ、ギャラリーとしても活用されるなど、文化発信拠点の側面も持つ。
 アラブ料理を10年間習った飯塚さんは、さらに人脈を広げて海外にも多く渡り、各国の料理を学んだ。特に「マグレブ」と呼ばれる北西アフリカ諸国の料理が好みで、同店のメニューではチュニジアの軽食「ブリック」や「自家製ニンジンケーキ」などがその例。ポピュラーなクスクス料理も予約制で提供する。
 看板メニューの「薬石コーヒー」は、ラジウム石の一種「姫川薬石」とともに沸かした湯で淹(い)れるコーヒーで、まろやかさが特徴。一方、飯塚さんの母が育てる有機無農薬野菜を使った季節メニューも人気。このナスやピーマンを食材にしたタイ料理「グリーンカレー」、シークワーサーの熟成した皮を使った甘露煮やジャムなどが店の個性をより際立たせる。
 料理に化学調味料を使わず、生ゴミは堆肥に変えて畑で使うなどエコロジーも実践する同店。そのほかイタリア人から学んだパスタや韓国料理「スンドゥブ」、ベトナム料理「鶏肉のフォー」など多国籍料理をそろえるが、豊富な知識から生まれた独自の新メニューも11月に登場。この「薬膳茶漬」は雑穀米と朝鮮ニンジンの花の茶、自家製の牛肉佃煮(つくだに)などを組み合わせた自信作だ。
 店名の「ミチス」は、飯塚さんが飼う17歳の猫「ミャア」、一夫さんの飼い犬「チヨ」、両親の飼い猫「スズ」の頭文字を並べたもの。動物好きの飯塚さんは、東日本大震災で福島に残された動物たちの救済を呼びかける署名活動を被災地で2度展開したそうで、今も情報収集をしながら声をあげ続けているとのこと。「ミャア」は人見知りだそうだが、飯塚さんは来店客のペットにとっても同店が安らぎの空間となることを願っている。
 江東区清澄3の10の11TEL070・6472・4569。午前11時30分~午後10時(不定休)。