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墨田区が新たな観光振興策

 今月22日に東京スカイツリー開業1周年を迎え、区内全域への観光客の誘致が課題の墨田区は、25日に新たな観光施策を発表した。
 スカイツリータウンの来訪者に外を歩いてみたいと思わせるために、墨田区では「観光誘客キャンペーン『すみだまち歩き博覧会』」と銘打った事業を今月から展開した。主な内容は、テーマ別に編集されたまち歩き用のガイドマップの制作で、25日に発表された8種類は、隅田川沿いを歩くコース、職人の工房を訪ねるコース、スイーツ食べ歩き、循環バスを利用した名所旧跡めぐりなど、目的を絞った区内巡りを提案する。所要時間も30分から75分と、体力や時間、興味に合わせた選択肢の幅広さが売りだ。産業観光部によれば、マップに合わせてポスター、街頭装飾なども連動させ、事業費2100万円をかけて誘客を試みる。
 マップの裏面が現役力士の実物大手形スタンプの押印スペースとなっているのも特徴だ。財団法人日本相撲協会の協力を得て制作したスタンプは日馬富士、豊響、阿覧、豊ノ島、時天空、安美錦、把瑠都、琴奨菊の原寸大手形をデザインし、各コースに1種類ずつ設置されている。「まち歩き博覧会」シリーズは、10月と来年1月にさらに8コースずつ制作予定で、全て集めれば24人分の手形がそろう。
 スカイツリーの観光客を対象に「まち歩きガイドツアー」を提供する「すみだ まち処」では、22日の開設1周年記念に60分で周辺地域を回る「業平コース」(午後1時と3時、参加費800円)の催行を開始した。出発地点に戻る周遊型のコンパクトなコースの設定は、展望台の搭乗までの空き時間を活用したいという観光客の声に対応したものだ。こうした「まち歩き」の需要は、年間5000万人を超えるスカイツリータウン来場者への効果的なアピールで掘り起こせる可能性も秘めている。2年目に入った“スカイツリーのまち”は、観光客に興味を持ってもらえるかが勝負だ。

※「すみだまち歩き博覧会」マップは、「すみだ まち処」、吾妻橋・両国観光案内所、江戸東京博物館の観光コーナーで配布(無料)。スタンプは設置時間(午前9時から)に注意。