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国道1号線沿いの生まれなので

 一富士二鷹三なすび−−今井街道沿いに現れる見事な富士山の絵……、これは縁起が良い。で、ここは銭湯?
 「銭湯を思い浮かべるのも道理。銭湯の絵を描くペンキ絵師に描いてもらったんです」と小川高一商店(ホームセンタータカオー=江戸川区一之江)の小川展弘常務(51)。同店駐車場に描かれた富士山は二代目。「一九九四年に『河口湖から見える富士山』を、同じ絵師の方に描いてもらったのが最初です。昨年『湘南の海岸から見た富士山』に描き直してもらいました」。
 実際にはある橋をあえて描かないなど、一幅の絵として美しくなるよう配慮されている。なぜ駐車場に富士山なのかは、「創業者で私の祖父、小川高一(たかかず)の発案です」。
 高一さんは、一九〇五年(明治三十八年)に国道1号線の沿道(神奈川県大磯)で生まれた。四男だが名が「高一」だったことなどで「一」へのこだわりがあり、五五年(昭和三十年)の同店創業時も「一」にまつわる地を探し、当時の今井街道が小松川から今井橋まで見通せるほどの直線一本道だったことから、現在地を選んだ。
 「一九九四年、自宅を店舗に改装し駐車場を整備した際に、庭の築山だったところと駐車場を塀で隔てました。そのとき塀に日本『一』の富士山があったらおもしろいと発想したんですね。お客様に楽しんでもらうのがいちばんの目的です」。築山をはじめ、庭をあえて残したのも、地域に少しでも緑を、という思いからだ。「これからも、便利なお店で皆様のお役に立ちたいと思います」と小川常務は語っていた。
 「ホームセンタータカオー」は江戸川区一之江四の一の二九TEL3653・5461。午前九時三十分−午後七時三十分(一・二月は七時まで)。水曜定休。http://store.yahoo.co.jp/takao/