top

北砂小で「走る」をテーマに専門家が特別授業

 江東区立北砂小学校(同区北砂、茂木三枝校長、児童数375人)で2月2日、3、4時間目を利用して「走る」をテーマにした特別授業が行われた。
 講師は同区スポーツ会館(公益財団法人江東区健康スポーツ公社)非常勤職員の鈴木美沙都さんと、筑波大学スポーツR&Dコア研究員の吉岡利貢さん。
 鈴木さんは市民ランナーの育成に努める傍ら、自らもランナーとしてレースに参加。昨年の江東区シーサイドマラソン女子ハーフマラソンの部で優勝。吉岡さんは、大学生、市民ランナーなどの指導や講座を行うほか、現在はロンドンオリンピックで活躍が期待される選手のサポートメンバーとして、トレーニング機器の研究開発にも携わっている。著書に「毎日長い距離を走らなくてもマラソンは速くなる!」(ソフトバンク新書)がある。
 3時間目の実技では「マラソンが嫌いだという人を、マラソン好きに変えてやろう! と思って来ました」と吉岡さんが指導。4〜6年生の児童160人が、ジャンプやスキップ、陸上選手がトレーニング時に行う「バウンディング」というスキップをワンステップにしたような運動で、自然なフォームや軽やかに走る感覚などを教えた。また歩く人の速度に合わせて併走する「しんどくないマラソン」を行い、子供たちにゆっくり走る楽しさを体感させた。
終了後、子供たちは「分かりやすくて楽しかった」「走るのが軽く感じた」など元気に感想を述べた。
 4時間目の講話は5、6年生が対象。吉岡さんが、「好きこそものの上手なれ」をテーマに、小学生の頃マラソン大会で優勝したことをきっかけに選手を目指し、やがて速い人と自分は何が違うのか、速くなるにはどうしたらいいのかを考え、スポーツ科学の研究を始めたこと、今の仕事の内容など、スライドを交えて説明。選手の筋肉の測定と走る効率との関係など、実際の研究内容も子供たちの興味を引いた様子だった。吉岡さんは「自分が好きで始めたことが、人のためにもなるやりがいのある仕事になりました。好きなもののことなら自分から勉強するようになる。皆さんも何か好きなことを見つけて取り組んでほしい」と話した。
 続いて鈴木さんが実業団チームに所属していた頃の経験などを話し、「記録にこだわり、練習を強いられたときは走ることが嫌いになりかけてしまった。でも今はやっぱり走ることが大好きで、それを伝える仕事をしています。皆さんも好きなことを見つけてほしい。義務感ではなく、自分で進んで追い求めて行く“大好きパワー”があなた自身を成長させてゆくと思う」と話した。
 今回の授業を終えて髙木伊織副校長は、「走ることは運動の基本的な要素。この学習を通して動くことの楽しさを感じ、好きな運動を見つけてくれたら、生涯スポーツのきっかけにもなるのではないかと思います」と話した。