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北斎作品で大型パズル

 墨田区ゆかりの絵師として知られる葛飾北斎の作品を使った、1メートルを超す手作りの大型パズルが同区内で制作された。1月18日に亀沢四丁目町会会館(墨田区亀沢)で開かれた「北斎パズルゲーム大会」で初披露され、幼児や小学生が親子で楽しんだ。
 パズルは、六角形のピース45個から成り、完成するとB0(ゼロ)サイズ(1030ミリ×1456ミリ)の北斎作品が出来上がる。 “赤富士”の別名で知られる「冨嶽三十六景 凱風快晴」と、墨田区にちなんだ風景画2点(「雪月花 隅田」「冨嶽三十六景 御厩川岸より両国橋夕陽見」)を使った計3種類が作られた。原画(「凱風快晴」で257ミリ×383ミリ)と比べると16倍弱の大きさになる。
 墨田区では昨年夏に同区と観光・商工団体で立ち上げた「“すみだと北斎”プロモーション委員会」が、区民団体や教育機関などに働きかけて各地で北斎に関するイベントやワークショップを展開している。北斎パズルゲーム大会は、区内で史跡めぐりや講演会などを実施している「すみだ史談会」(小木曽清三会長)が開催した。
 パズルの企画・制作は、同会会員の渡良夫さん(66)(墨田区横川)を中心に、渡さんが「すみだガバナンスリーダー養成講座」第一期参加時に結成したグループ「BQパワーズ」の坂井由香子さん(48)(同区東駒形)、村上彩子さん(52)(同区錦糸)が取り組んだ。六角形のピースはすべて手作業でカットし、側面にコテを当てて滑らかにするなど目立たぬ場所に手間がかかっている。苦労したのは原画の印刷されたパネルが思った以上に硬かったことで、「7ミリの発泡スチロール板を発注したら、裏張りのついたえらく立派なものが来てしまった」と渡さん。カッターの刃は役に立たず、自宅にあった革包丁を活用したという。
 18日は、近くに住む親子や関係者約30人が参加し、3種のパズルを囲むようにグループで時間を競いながら、にぎやかに完成をめざした。全ピースをはめ込むのにかかった時間は平均10分前後、早い人で7分台を記録した人もいた。また、この日は公益財団法人墨田区文化振興財団の五味和之学芸員が作品の解説を行い、「舟に乗っている人の職業は?」など、絵に対する興味を深める話をした。
 今回制作した北斎パズルは、2月21日に柳島小学校(墨田区横川)で児童らが挑戦する。要請があればイベントなどでの利用にも応じたいという。