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前立腺がんTOMOの会が講演会

最先端の放射線治療で

“男の敵”をやっつけろ!

前立腺がんTOMOの会が講演会

 

江戸川病院(江戸川区東小岩)にある最先端の放射線治療装置「トモセラピー」で治療を受けた前立腺がん患者による「TOMOの会」が同病院と合同で医療情報セミナー「男の敵・前立腺がんをやっつけろ!」を、2月13日に東部フレンドホール(同区瑞江)で開いた。

男性では昨年のがんの罹患率1位だったのが前立腺がん。放射線治療は、前立腺が直腸のすぐ前にあるため、健康な臓器を避けて放射線を当てる必要がある。最近では放射線照射に強弱をつける「強度変調放射線治療」が副作用を最小限にできる治療法として一般的になり、江戸川病院では高精度の照射を可能にする専用機「トモセラピー」を2009年から導入している。

「TOMOの会」は前立腺がんを同じ場所・方法で治療した患者同士が2011年2月に設立した全国でも珍しい男性限定の団体で、現在約450人の会員がいる。鳴川洋一会長によると、江戸川病院で放射線治療を受けるために待合室で待っていた5、6人の顔ぶれが連日同じだったことから交流が始まり、患者会設立につながった。

年1回開催している講演会では、同病院の担当医らも講師として協力している。13日は、泌尿器科の坂本昇医師が一般参加者に向けて前立腺がんの診断や治療法などを説明し、後半で放射線科部長の浜幸寛医師がトモセラピーについて語った。

質疑応答の場面

スクリーンに映し出された質問に医師が答えた(壇上右から浜さん、坂本さん)=2月13日、東部フレンドホール(江戸川区瑞江)で

既に治療を受けた会員らの関心を集めたのは質疑応答コーナーで、がんの再発に関する質問が並んだ。2人の医師は、同病院のトモセラピー治療患者の再発率を問う率直な内容にも回答し「2013年までの統計では治療を受けた1210人中再発は8㌫.一般的な放射線治療の中では低い方」といった情報も提供した。がん診断基準の一つとなるPSA(前立腺特異抗原)値の推移を気にする声も多く、他人の数値との比較や上昇など「個人差もあるので値だけで一喜一憂しない方がよい」というアドバイスも。この日、昨年手術を受けた夫の付き添いで千葉県から参加したという女性は「医師に直接再発の話題は聞きにくいので、こういう場で回答してもらえたのは良かった」と話していた。