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内部河川舟運事業スタート 墨田の4船着場の利用が可能に

 昨年から社会実験が続いていた内部河川の観光舟運事業が4月1日に正式にスタートし、東京スカイツリー下の「おしなり公園船着場」(墨田区押上)など、墨田区内4か所の船着き場の利用が始まった。
 墨田、江東の両区では、2009年度から観光舟運の事業化を進めてきた。昨年8月からの期間限定の社会実験では、本格導入に先立ち、参加事業者が北十間川、横十間川、小名木川などを通る航路で観光船を運航した。
 その結果、墨田区は昨年12月議会で旅客輸送を目的とした船着き場の利用を許可する「墨田区船着場条例」を可決。江東区でもこの3月議会で同様の条例を可決した。これにより、防災目的に限られていた船着き場を公の施設として一般開放することになり、両区外からの観光船の乗り入れも可能になった。今後は、登録事業者が所定の使用料を支払い、河川クルージングなどのために船着き場を利用できる。
 1日は、北十間側沿いの「おしなり公園船着場」から、午前10時10分に株式会社ガレオンの船が初めて出航。オープニングセレモニーは、乗客を乗せて日本橋船着場から隅田川、小名木川、横十間川を上ってきた株式会社ジールの運河クルーズ船「かのん」号が、午前11時に到着した際に船上で行われた。
 歓迎のあいさつに立った墨田区産業観光部の中山誠参事は「新たな交通手段としての舟運を利用して観光を楽しみ、リピーターとなって墨田区を訪れてほしい」と述べ、「かのん」号の高畠雅之船長に、第13代すみだ親善大使の小田倉美優さんから花束が贈られた。
 八王子市から来た吉見早映さん(27)は姉の茉保さん(29)と乗船し、「今日が船着き場のオープンとは知らなかったが、水上から見るスカイツリーの迫力を楽しむことができた」と話していた。
 一般開放した船着場は、ほかに平井橋、立花六丁目、東墨田二丁目の3か所。隅田川沿いの吾妻橋船着場は、6月1日から使用開始の予定で整備が進んでいる。江東区では、5つの船着場(黒船橋、亀戸、亀戸中央公園、小名木川クローバー橋、番所橋)を6月1日から開設する。