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全国初「読書科」導入の江戸川区 奨励校の小松川小で研究発表会

 今年度から江戸川区の全小中学校で実施し始めた「読書科」の取り組みについて1月25日、2011、12年度の区の研究奨励校として読書活動を推進してきた区立小松川小学校(平井、清澤好美校長、児童数288人)で研究発表会が開かれた。
 区教委によると、「読書科」は、決まった時間を設けて定期的に本に親しむ「朝読書」と、読書から学ぶ「読書活動」を年間で25時間行い、14年度までに段階的に35時間に増やす。特に「読書活動」は、授業の一環として行われるが、特定の科目とは異なり「領域」という扱いで、具体的内容は各教員が決める。「読書科」導入は同区が全国初ということもあり、初年度は区教委が用意した事例集を参考に、実態に合わせて授業展開を進めている学校が多い。
 新設の「読書科」への関心は高く、研究発表会には教育関係者や地域の人たち約500人が来校した。授業の公開では、ゲームや遊びの要素を取り入れた「アニマシオン」という手法を使って本の挿絵や内容に着目させ、低学年にも本の楽しさを伝える活動など、工夫を凝らした授業が展開された。
 取り組み内容には、読書で得た自らの感動を伝え合うことも含まれる。6年生の1クラスでは、制限時間内で本の魅力を紹介し、聴衆からどれだけ共感を得られるかを競う、「ビブリオバトル」という〝書評合戦〟が行われた。事前に絞り込んでおいた決勝出場の6人が、自分の経験などを交えて3分以内に「おすすめの理由」を語った。終了後には「発表を聞いて普段読まないジャンルの本にも興味を持った」などの感想が聞かれた。
 「読書科」を課題とした今年度の研究奨励校は、ほかに上一色中学校(上一色)と清新第一小学校(清新町=13年度まで)の計3校。2年間の最後に取り組みを発表する研究発表会は、上一色中学校でも1月31日に実施した。