top

伝統と文化の新名所 亀戸梅屋敷オープン

 江戸時代、亀戸地域に実在した「梅屋敷」をモチーフにした商業施設「亀戸梅屋敷」が3月17日にオープンした。場所は、江東区の明治通りと蔵前橋通りの交差地点に接する区有地(江東区亀戸4の18の8)で、高さ8メートルを超える火の見櫓(やぐら)や梅の木々が目印。地元の5商店街で作る「亀戸いきいき事業協同組合」(塚本光伸理事長)が事業主体となり運営していく。
 亀戸梅屋敷の敷地総面積は、屋敷と広場を含めて約400坪。屋敷は純和風建築の落ち着いたたたずまいで、部材には貯木場として栄えた同区木場の歴史を踏まえ、銘木を多く使用した。
 屋敷内にある物販コーナーは、地元の名産品の数々に加え、亀戸梅屋敷限定のオリジナル商品なども販売。ギャラリーには、江戸切子や浮世絵など地元の美術・工芸品を展示し、歌川広重が描いた「名所江戸百景 亀戸梅屋敷」の浮世絵も目玉展示のひとつ。そのほか、伝統工芸の技に触れる実演コーナー、江東区の城東エリアで初の観光案内所、講座や文化交流の場としても活用される多目的ホール、誰でも自由に使える広い休憩所などを備えている。
 一方、紅白の梅の木々が植えられた広場には、防災無線放送設備を備えた和瓦ぶきの火の見櫓が施設のシンボルとして建てられている。また、都内で初めて路線化された水陸両用バス「スカイダック」(亀戸コース)の発着拠点でもあり、広場にはそのターミナルとチケット売り場も設置された。ここでは定期的に青空市が実施されるほか、地元の祭りや商店街と連動したイベントも計画されている。
 17日の開館記念式典では、来賓の祝辞やテープカットなどに加え、広場で能の披露も。式典直後に、スカイダックが地元の香取小学校児童30人を乗せて出発。オープンとともに屋敷内には大勢の一般客が押し寄せ、江戸切子の実演を見学したり、買い物を楽しんだりしていた。
 組合の塚本理事長は「散歩して楽しい町でないと町は発展しない。(同施設の)オープンが、亀戸の顔として、その一歩になったことをうれしく思います」と話し、今後は亀戸天神社や亀戸香取神社など、地元の名所と梅屋敷を結びつけながら亀戸全体の魅力を高めていきたいという。
 施設の開館時間は午前10時~午後6時。入場無料。無休(施設点検日を除く)。問い合わせは同組合電話3681・2685。