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京成押上線(押上〜八広間)の高架化が半分完成

 高架化が進められてきた京成押上線の押上駅〜八広駅間で、上り線の高架切り替え工事が8月23日終電後に行われ、24日の始発電車から高架橋上に建設された京成曳舟駅が始動する。

 工事完了は2017年の予定

 「京成電鉄押上線(押上駅〜八広駅間)連続立体交差事業」は、押上、八広両駅間の1・5㌔㍍部分の線路を高架橋に上げて、踏切による交通渋滞の解消などを図る。事業主体となる都が、墨田区、京成電鉄株式会社(本社・墨田区押上)と三者で15年(都市計画決定が1998年)かけて進めてきた事業だ。
 事業の対象となった地域は、踏切が6か所(開始当時は8か所)あり、平日朝夕の通勤時間帯には3分に1回程度は遮断機が下りて電車が走る状況が続いている。 “開かずの踏切”への対策を求める住民の声は、1994年1月に発生した、踏切内でのバイク転倒による2人の死亡事故を契機に高まった。署名運動や住民決起集会などの動きを受けて国土交通省が都を事業主体として事業採択を行ったのが95年だ。
 当時の曳舟駅周辺は、現在マンションや大型商業施設が建つ京島一丁目地域の再開発が動き出した時期(93年に住民による「曳舟駅前地区市街地再開発準備組合」設立)に重なる。昭和の街並みを残す同地域の景観を変える一大プロジェクトとして再開発と立体化事業をセットに考えていた人も少なくない。
 ただし高架化事業は当初より長引き、事業認可が2000年に降りてから建設工事着手までに8年を要している。仮線路を敷くための用地買収に多くの時間を費やしたためで、その間に駅周辺の再開発は進み、工事区間として残すのは「京成曳舟駅前東第3地区」と駅前広場を含む「(同)第2北地区」になった。
 24日に利用開始する新・京成曳舟駅は、駅舎が半分のみ完成している片側運用になり、2階の改札を通り、3階にある上り線のホームを利用する。新駅の位置は以前より「曳舟たから通り」寄りになったが、これは現在の駅(旧駅)が出来る前の曳舟駅があった場所を考慮して配置されている。車両の増加でホーム延長が必要になり、1969年に駅舎を移設する際に「明治通り」寄りに位置が変わった。
 今回の切り替え工事で踏切の遮断時間は約4割減少するという。区間内の踏切が完全になくなるまではあと4年ほど必要で、今後は下り線部分の工事や現在の仮線部分を側道にする工事などを行い、2017年に完了予定。また高架下部分の利用方法などは今後の協議に残されているが、「京成電鉄や都との調整も踏まえつつ、地元住民の期待も大きいので区として地域に貢献できるような施設を検討していきたい」と、墨田区都市整備部立体化推進担当の武井勝人課長は語っている。